「コララインとボタンの魔女」を読みました

 ニール・ゲイマン(Neil Gaiman)「コララインとボタンの魔女(Coraline)」を読みました。

 いわゆる児童書っていうか、子供向けのファンタジィです。でも大人が読んでもそれなりには面白かった。

 古い大きな家に引っ越してきたコラライン一家。あまり使われていない部屋にある大きな扉は、開けるとレンガで区切られていた。でもある日両親のいない日にコララインが開けてみると、レンガはなく、その先に行くと又同じ部屋に出て、そこにはボタンの目をしたお父さんとお母さんが待っていた。

 「こっちの世界にずっといない?」という誘いを振り切って自分の世界に逃げ帰ったコララインだけど、そこにはお父さんもお母さんもいない。

 もうひとつの世界に囚われたお父さんとお母さんを助けるため、コララインはまた扉を開ける。

 なんていう、幼い少女の冒険を描いた作品。ちょっと「千と千尋の神隠し」を連想したりもするけど、まぁあれ程ハッキリとしたテーマ性があるようにも感じられないか。

 ちょっと怖い児童書の基本を押さえた作品という感じがします。なかなか良かったですよ。

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