奥田英朗「真夜中のマーチ」を読みました

 奥田英朗「真夜中のマーチ」を読みました。

 久々に読んだ直球ど真ん中のドタバタギャグという感じの、思わず笑っちゃうような軽い作品ですが、話の展開がどうなるのか読めず、楽しめる作品でした。

 プロデュース会社を経営というともっともらしいけど、実態はいかがわしいパーティ屋のヨコケン。三田物産という財閥系の商社に勤める慶応ボーイのミタゾウこと三田総一郎は、三田財閥の御曹司と間違われやすいが、社員4人の鉛筆削りを作っている会社の御曹司で、まるでダメサラリーマン。謎の美女というか妙に高飛車な態度が似合うクロチエは、成金趣味の父親のすねかじりのくせして、父親から財産をくすねようと画策している。

 どこかネジが外れた同じ歳のこの3人が、考えて実行する馬鹿げた計画で、やくざや台湾マフィアを巻き込んでのてんやわんやの大騒動というのが、この作品。
 
 まぁ重みはないけど、面白かったですね。

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