ロック・ラモーラの優雅なたくらみ

 今スコット・リンチ(Scott Lynch)のデビュー作「ロック・ラモーラの優雅なたくらみ」(The Lies of Locke Lamora)を読んでいます。原作が出版される前から話題を集めたと言う作品だけ有って、中世イタリアの水の都を連想させるような都市カモールを舞台にして、なかなか奇想天外で波乱に富んだ物語が展開しています。

 こういう雰囲気の小説って、わりあい好きです。主人公が悪党紳士団という詐欺師の集団を率いる若い天才詐欺師というのも良いし、都の支配者ニコヴァンテ公爵と闇社会を統べるカパ・バルサヴィ、それに殺戮を繰り返す灰色王が加わって、三つ巴四つ巴の騙し合いやら争闘が繰り広げられて、なかなか面白いものです。

 作者がファイナルファンタジーが大好きなゲーマーだと言うだけ有って、ああいうRPGの雰囲気が何となく感じられるような気がします。

 さて、この物語はこれからどういう風に展開するのでしょうか。

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