佐藤多佳子「しゃべれどもしゃべれども」を読みました。

 佐藤多佳子「しゃべれどもしゃべれども」を読みました。

 まだ二ツ目の落語家の今昔亭三つ葉が、ひょんな事から落語教室のようなものを開く羽目になる。来るのは誰も問題を抱えた人間ばかり。

 吃音癖が出てきた三つ葉の従兄弟の気弱なテニスコーチ、美人だけど無愛想な謎の女、関西弁が抜けないと学校でいじめられている小学生、口が悪いがいざとなると言葉が出ない元プロ野球選手の野球解説者。

 彼らと付き合い悩んでいるうちに、今ひとつだった三つ葉の芸風にも変化が・・・。


 TOKIOの国分太一主演で映画化された作品で、映画もなかなか良く出来ていましたが、佐藤多佳子のこの原作も素敵な作品ですね。

 登場人物全員に味わいが有ります。主人公が落語家なだけに、洒落た雰囲気とおかしな掛け合いがあって、ユーモアがたくさん有り、なかなかの傑作だと思います。

 面白かった。結構おススメ出来る作品です。



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