ジャンパー(JUMPER)を観ました。

 今日は有楽町のスバル座で映画「ジャンパー」を観てきました。

 スティーヴン・グールドの原作はだいぶ前に読みました。映画の予告編を観て、原作とは少し雰囲気が違うかなという印象を持っていましたが、実際に観ても確かに違っていましたね。

 私が読んだ原作は、アル中の父親から虐待を受けていた少年が、ある日突然テレポーテーション能力を発揮して家出、1人で成長していく姿を描いた正統的な冒険SF小説といった印象。

 映画ではジャンパーとなった少年と、ジャンパーを抹殺する使命を帯びた謎の組織の攻防という内容のアクション性の強い作品になっています。

 主人公デヴィッドが、自分のテレポート能力に目覚めて、アル中の父親から逃れて家出して銀行の金庫から大金を盗み出すというのは同じでも、どちらかと言えば少年の成長物語だと、そういう個性の少年が生きていくために悪さして、という展開にそれ程の違和感は感じないし、まぁ仕方がないか・・・と思ったりします。

 大体がこういう超能力を持つと、普通はあまり善行を施さないですなぁ。私がこんな能力を持っても、世のため人の為に使うとは思えませんし・・・。

 でもアクションが主体の映画となると、主人公は立派な人物で有った方が感情移入しやすいですね。悪い奴らと仕方なく戦う良い勢力の方が良いものね。

 しかし主役のヘイデン・クリステンセンが時折見せる表情が、何だか悪役顔というか・・・。彼は将来良い悪役になると思いますねぇ。

 映画の中で中国にテレポートするのかと思いきや、行った先が銀座だったのには笑った。

 面白い映画では有りましたけどね。


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