映画「スピードレーサー」を観ました

 映画「スピードレーサー」を観ました。

 昔懐かしいタツノコプロのアニメ「マッハ GoGoGo」が原作の、3G満載のレーシングを描いたアクション映画です。

 私のかすかな記憶の中にある「マッハ GoGoGo」のイメージとは、相当に開きのある作品で、実写と言いつつ殆どが3G、こんなところで3G使う必要なんてないんじゃないの?と思えるところまで3Gで描かれていて、それが又ものすごく派手派手で、確かにこれは一つの世界になっている。

 カー・レーサーになるために生まれてきたような青年スピード・レーサー(エミール・ハーシュ)は、彼が崇拝して止まなかった兄レックスの事故死を乗り越えて、スピードレ-スで大活躍して、カービジネスを仕切る大物ローヤルトンから好条件でのオファーを受ける。

 ファミリー・ビジネスを続けたいスピードはそのオファーを断るが、レースを支配しているローヤルトンはスピードを脅迫した上、レースにさまざまな不正を働きスピードを陥れようとする。

 そんな中、レ-スの不正を捜査する当局の依頼を受けて、正体不明のレーサーXと手を組んだスピードは兄の命を奪ったクロスカントリー・レースに挑む事になる。

 ハッキリ言って内容はあまりないし、昔のマンガ風に物語りが展開していきますけど、この映画に関してはそれで良いんじゃないの、と思います。

 アクションとユーモアを交えながら、迫力あるカーレースが繰り広げられていくのは、それなりに手に汗握るような展開ですし、ともかく全編アーケイドゲームのピンボールの中に入り込んだような印象の世界で、こういうのはホントにアメリカ的だなぁと感じますね。

 エンドロールで流れる「マッハ GoGoGo」のテーマ曲が、いかにも日本の昔のアニメ・テーマ曲風なのに、アレンジされるとハリウッド映画に使われても違和感がないのがすごいですね。

 正直言って、相当昔のアニメの実写版で、予告を見た感じも今ひとつだったし、あまり期待もしていなかったのですけど、予想外に楽しめました。
 深みは感じない作品ですけど、家族向けの作品でシンプルに楽しめます。

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