「喜劇 駅前団地」を観ました

 1961年の東宝作品、映画「喜劇 駅前団地」をDVDで観ました。

 駅前シリーズの第2弾。

 東京のベッドタウンとして作られたマンモス団地。今その第二団地の建設が行われている。

 そういう変貌する田舎町で開業している病院の院長(森繁久彌)と、その旧友で土地成金となった農民夫婦(伴淳三郎/森光子)。
 調子が良い不動産屋(フランキー堺)と駅前の小料理屋の女将(淡路恵子)、そしてこの土地で新しく病院を開業しようとしている女医(淡島千景)が織り成す人情ドタバタ喜劇。

 予告編を観たら抱腹絶倒の喜劇なんて言ってましたが、正直そんなに大笑いするような内容じゃあ有りません。

 でも今観ると風情が有るよなぁ。

 あの頃の日本って全体に勢いがあって、大きく変化しようとしていて、未来が明るく開けているような、そういう感じが画面からビシビシ伝わってくる。

 あの団地が今じゃ限界集落になっているのかも、と思うと人の世の無常を感じたりもしますが、少なくとも映画の中では活気に溢れています。

 それとこのシリーズは、淡島千景が良いなぁ・・・。

 私とですら親子ほどの違いが有りますけど(多分この映画の子役の子と私が同年齢くらいだと思う)、すごく表情が素敵で仕草が色っぽい。

 駅前シリーズなんて最近になるまで観た事なかったけど、妙に懐かしい気持ちになります。


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