2008年10月2日木曜日

ジェイムズ・リーズナー「聞いてないとは言わせない」を読みました

 ジェイムズ・リーズナー(James Reasoner)の「聞いてないとは言わせない(Dust Devils)」を読みました。

 読んでビックリの犯罪小説です。

 テキサスの片田舎、何もない農場に流れ着いた若者が一人。

 農場主は美しい女性グレース。彼女が一人で切り盛りする農場で、真面目に働く若者トビー。

 親子ほども歳が違う二人だったが、いつしか互いに惹かれあい、そして結ばれる。


 ちょっとウェスタン小説風の雰囲気が有ったのはここまで。


 ここからが驚きの連続、えっと思っている間に、怒涛のように銃弾が飛び交い、裏切りが渦巻き、逃亡と追跡と予想外の物語が展開される。

 それ程長い作品ではないから、ともかく展開がスピーディーで、銀行強盗やら現金輸送車の強奪事件やらが有って、終盤の意外な結末になだれ込んで行くという、あれよあれよと言う間の物語。

 登場人物がみんな犯罪者なんだけど、皮肉なユーモアに包まれていて、現実的ではない作品の中に引き込まれてしまって、小説と言うよりも映画的な感じを受ける、コメディっぽいフィルム・ノワールみたいな作品でした。


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