宮廷画家ゴヤは見た

 巨匠ミロス・フォアマン監督の映画「宮廷画家ゴヤは見た(GOYA'S GHOSTS)」を観ました。

 18世紀末のスペインを舞台にして、有名な画家ゴヤ(ステラン・スカルスガルド)を狂言回しにして、カトリック教会の異端審問を取り仕切る神父ロレンソ(ハビエル・バルデム)と、裕福な商人の娘イネス(ナタリー・ポートマン)の数奇な運命を描いた大作です。

 タイトルにも有る通り、ゴヤを主人公にした作品なのかと思っていましたが、ロレンソとイネスを中心にして、あの不条理な時代に生きた人間を描いた作品でしたね。

 豚肉を食べなかったところを異端審問の神父に目撃されて、ユダヤ教徒だと言いがかりをつけられて、尋問を受ける不運な美しい少女をナタリー・ポートマンが演じています。

 私が観る彼女の出演作と言うのは、何故か薄幸な女性役が多いですね。

 こういう映画を観る度に、現代の日本に生きている幸運を実感します。

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