駅前弁当」をDVDで観ました

 1961年の映画「駅前弁当」をDVDで観ました。

 おなじみ駅前シリーズの第3作目です。前2作よりも喜劇という感じが強いですね。

 浜松の鰻弁当が自慢の駅弁屋「互笑亭」を取り仕切るしっかり者の未亡人本田景子(淡島千景)と、義弟の次郎(フランキー堺)だが、次郎は商売を姉に任せっきりにして地元のコーラス・グループのリーダーを勤めている。

 この姉弟と景子の亡夫の友人で織物会社の社長柳田金太郎(森繁久彌)と、ストリップ劇場を経営する堀本孫作(伴淳三郎)、そして景子の店の拡張に金を出資しようとしている怪しげな出資者倉持(花菱アチャコ)などが絡んで巻き起こす騒動を描いた作品です。

 東京オリンピックが開催されるだいぶ前で、新幹線も開通していない浜松を舞台にした、何だか景色が妙に懐かしい感じがして、全体的に貧しい街並みなのに、どこか全体的に元気があるように思える。特に坂本九が明るい笑顔で登場すると、何だかホントに良い時代だなぁと、観ていて楽しい気持ちになります。

 こういう古い映画を観ていると、今の時代が如何に屈折した時代だか考えてしまう。今の人よりも、この時代は損得を考えずに毅然とした人が多かったんだよね。


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