「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」を観ました。

 映画「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」を観ました。面白かったですね。

 現実の歴史上の日本ではなく、第二次世界大戦で日本が敗戦しなかった世界が舞台。何故か極端な格差社会となっているこの架空の世界では、富裕層のみを狙う怪人二十面相が世間を騒がせている。

 ある日サーカスの曲芸師遠藤平吉(金城武)は、大財閥の令嬢羽柴葉子(松たか子)と名探偵と名高い明智小五郎(仲村トオル)との結納の儀に潜入して、記念の写真を撮ってくる依頼を引き受けるのだが、実はこれが怪人二十面相の仕掛けたワナで・・・。

 予告編とかを観て、もっとバカらしいギャグが満載されたお笑い色の強い作品だと思って観たのですけど、これが予想外にシリアスな雰囲気が有ったりして、お笑いとマジメな部分とのバランスがとても良く取れた作品でした。

 CGの使い方も良かったし、ハリウッド映画顔負けのアクション・シーンなんかが有って、何だかインディ・ジョーンズみたいと思ったりバットマンのダークシティみたいだなんても思いました。ただ江戸川乱歩の雰囲気はなかったですね。

 映画に一つの世界観が有って、かなりの傑作という感じがしました。

 佐藤嗣麻子監督ってすごいねぇ。こういうセンスがある監督が居るとは思わなかった。

 キャストについても、仲村トオルも松たか子もそれぞれ味わいが有りました。松たか子のお嬢様ぶりなど、けっこう板についていて、それでいて可笑しい。

 しかし何と言っても金城武が、格好良かったですねぇ。曲芸のようなアクション場面も見事だし、オトボケぶりも相当でした。格好の良い人が三枚目の役を演じるのは楽しいですね。




 

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