愛が微笑む時

 1993年のハートウォーミング・コメディ映画「愛が微笑む時」をDVDで観ました。

 ポリシーに反した盗みをしたこそ泥、オーディションに行くと歌えなくなる歌手、愛する人からのプロポーズを断った女、そして3人の幼い子供を抱えて働く黒人のシングルマザーの4人は、偶然同じバスに乗り間抜けな運転手の運転ミスにより事故に遭遇する。

 事故で死んでしまった4人だが、この世に未練を残してしまった関係から、丁度その時その場で生まれた赤ん坊に取り憑き、その子の成長を見守る事になる。

 しかし4人は霊と話せるという事は彼のためにならないと、彼が7歳の時に彼の目の前から消える事にする。

 月日が流れ、少年はいつしか冷徹で仕事熱心な銀行員となっている。4人は影ながら彼を見守ってきたのだが、そんな4人の前に衝撃の事実が・・・。

 4人が現世に残された理由は、自分達の思いを少年に託して未練を断ち切らせるためだったと言うのだ。今や時間がなくなって4人はそれぞれ生まれ変わらなくてはならないと分かった時、彼等は自分たちの子供同然だった男の前に又姿を現すのだが・・・。

 
 わずか1日程度で4人の無念を晴らすのは厳しいと思いますけど、そういう行動を取っていく事によって起こるトラブルと、幼い日のトラウマから少し感情が捻じ曲げられてしまった男と死んだ4人の交情が戻っていく様は可笑しくも哀しい。

 初め分かりづらい展開だと思って見ていましたが、こういう描き方になるのは仕方がない作品なんですね。

 案外と良かったです。

 最初は主演の男性、どこかで観た顔だけど誰だっけ?と思いましたが、「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr.でしたね。若いなぁ・・・。


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