天然コケッコー

 DVDでくらもちふさこのマンガを映画化した「天然コケッコー」を観ました。

 山あいの町の小中合わせて6人の生徒しかいない分校に通う女子中学生右田そよ(夏帆)と、訳有りの母親と一緒にその町に越してきた転校生大沢広海(岡田将生)の、中2の夏から高校へ進学するまでの1年半のエピソードをつないだ青春ストーリー。

 別に事件らしい事件はないし、ある意味淡々と話が進むだけ。初恋と言えば言えるかも知れないけど、そんな雰囲気とも微妙に違うような気もします。

 ヒロインそよを演じる夏帆が可愛い。方言丸出しでちょっと天然だけど、とても心優しく純粋な少女にピッタリの配役で、若い頃の宮崎美子を思わせる笑顔が良いですね。

 それと思春期の少年らしい影が少し有るけど、根は純朴で口数が少ない大沢役の岡田将生も良かったです。

 こういう映画は良いですねぇ。田舎の景色は目にしみる美しさだし、人と人が繋がりあって生きているのが良く出ているし、言葉遣いが日本の田舎って感じがしてどこか懐かしい。

 こんな風な過疎地は、これから人が減りすぎてますます消えていくんでしょうか・・・。寂しい気がしますね。



天然コケッコー

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