映画「グラン・トリノ」

 クリント・イーストウッドが監督・主演を務めた2008年製作の映画「グラン・トリノ」をDVDで観ました。やっぱ歳とってもクリント・イーストウッドは格好良いなぁ・・・。

 妻に先立たれた元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、頑固で息子たちとも疎遠な一人暮らしの老人。彼が暮らしている町は白人が減って行き、黒人とそしてアジア系の移民が増えている。

 偏屈なウォルトは最近の無礼で根性がない若者たちをそっと罵り、隣人のラオスから移民したロー一家にもそっぽを向き、自宅のバルコニーでビールを飲みながら変わってしまった自分の周囲を嘆いている。

 そんな中ウォルトの隣人ロー家の、仕事もなく学校にも行かずにいる少年タオ(ビー・ヴァン)が、仲間のラオス人のチンピラ・グループにそそのかされて、ウォルトが大切にしているヴィンテージ・カー「グラン・トリノ」を盗もうとするのを阻止した事と、タオの姉でしっかり者のスー(アーニー・ハー)を黒人のチンピラ達から救ったことから、ウォルトとラオス人の地域社会との交流が生まれ、ウォルトがタオの面倒を見始める。

 しかしタオがグループに背を向けたのを快く思わない不良グループは・・・。


 何だか偏屈なウォルトが、歳をとってはいても昔のクールなガンマンのようで、ちょっと現代版の西部劇のような話です。

 自分の世界が情けない状況に変化した事に馴染めないでいる偏屈爺さんが、最後に世間に一矢報いたという話でもあると思います。


 色々な解釈が出来る映画ですけど、アメリカのTVドラマ「ローハイド」のガンマン役で売り出したクリント・イーストウッドが、こういう役をするところが面白いと言うか意味があるような気がします。

 良い作品でしたね。




映画「グラン・トリノ」

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