ヴィクトリア女王 世紀の愛

 映画「ヴィクトリア女王 世紀の愛」を観ました。

 大英帝国の黄金時代を築いたヴィクトリア女王の若かりし日々を描いた歴史ロマンです。

 国王のただ一人の姪として王位継承者であったヴィクトリア(エミリー・ブラント)を何とか利用しようと画策する人々。

 賢いヴィクトリアにはそういう人々の有様が見えているのだが、まだ若く誇り高い彼女にはうまく立ちまわるのは難しい。誰を信じれば良いのか・・・。

 イギリスに何とか影響力を及ぼしたいベルギー国王は甥のアルバート王子(ルパート・フレンド)をヴィクトリアの夫にしようとイギリスに送り込み画策するのだが・・・。


 私たちにはあまり馴染みのないイギリス王家の話で、陰謀が渦巻く宮廷やらスキャンダルやら反政府的な出来事などが起こる中で、若きヴィクトリアとアルバートが育む愛が純粋に描かれています。

 政略結婚が多そうな王室同士の結びつきではなく、もっと純粋なものがあって、古風なロマンス映画として面白い作品でした。

 あまり評判になっていませんけど、豪華な背景といいハッピーエンドになる話といい、女性にウケるような作品だと思いますが、映画館はそれ程混んでいなかったですね。

 大仰なタイトルになっていますけど、単純に原題の「THE YOUNG VICTORIA」を生かした方が作品の雰囲気が生きると思います。


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