映画「長い長い殺人」をDVDで観ました。

 宮部みゆき原作のミステリィ映画「長い長い殺人」をDVDで観ました。

 殺人事件を担当する刑事や少年、探偵や目撃者など様々な立場の登場人物たちが持つ財布たちに語らせる形で物語が進行する風変わりなミステリィをどういう風に映画化したのかと思いましたが、語りの部分を少なくして物語を進行させるのは良かったですね。

 ただ何となく物語の終わり方が今ひとつぼやけた印象です。

 私が原作を読んだのはずいぶんと昔のことで、作品の構成は何となく覚えていても細部までは忘れていますけど、小説はもっとスッキリとした終わり方をしたような記憶が有ります。


 犯人役の谷原章介はいつもニコニコしているものの、それがかえって悪人っぽく感じられるような演技で、彼もコメディから犯人役までなかなか幅の広い役者さんです。

 刑事役の長塚京三などは、若かりし頃はさぞ悪役が似合ったでしょうというような容貌ですけど、現在ではそれが渋みになっていますが、甘いマスクの谷原章介がこれくらいの歳になった時どんな役者さんになっていますかね。




映画「長い長い殺人」

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