「高慢と偏見とゾンビ(Pride and Prejudice and Zombies)」

 ジェイン・オースティン/セス・グレアム・スミス 「高慢と偏見とゾンビ(Pride and Prejudice and Zombies)」を読みました。

 ジェイン・オースティンの名作恋愛小説「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」を元にしたパロディとも違う相当風変わりな作品で、ゾンビが出てくるそれなりにえげつない話かと思いきや、確かに気色の悪いところもあるけど、高慢と偏見のストーリーをほぼそのまま残して基本は恋愛小説に仕上げています。

 ある意味スゴイね。

 モームの選んだ「世界の十大小説」のひとつを、こんな風にしちゃって良いのかね?と思いつつ、あまりの馬鹿らしさを感じながらよくぞこんな風に纏めたものだと思いました。

 恋愛小説にゾンビを登場させて、それでいて原作の雰囲気を多少は感じさせるのは大したものです。

 
 何でもあのスターウォーズのナタリー・ポートマンが映画化権を買ったというから、近々映像でも見られそうです。こういう作品はそっちの方が面白いような気がします。


  

コメント