新しい人生のはじめかた

 ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソン主演の映画「新しい人生のはじめかた」をDVDで観ました。

 ニューヨークでCMの作曲をしているハーヴェイ(ダスティン・ホフマン)は、一人娘の結婚式に出席するためにロンドンにむかう。

 別れた妻は再婚してロンドンで暮らし、妻とその再婚相手と一緒に暮らしていた娘の結婚式。ハーヴェイは結婚相手の男性との面識もなく、娘は結婚式のヴァージン・ロードを義父と歩くと言うし、結婚式前の食事会でも自分の居場所が見つからないハーヴェイ。

 結婚式が終わった後、披露宴にも出席せずに帰国しようとしたハーヴェイだが、渋滞に巻き込まれて飛行機に乗り遅れてしまう。しかも勤務先ではハーヴェイの仕事に満足しておらず、職を失う羽目になってしまう。

 気分が落ち込み、やけ酒を飲みにバーに入ったハーヴェイは、そこでワインを飲みながら一人で本を読んでいる空港職員のケイト(エマ・トンプソン)を見かけ声をかけるのだが・・・。


 しっとりとして落ち着いた大人の恋を描いた秀作です。

 若い頃のように情熱的なものはないけど、お互いに不足しているものを補えるような恋。一人で生きていくことの気楽さと引き換えにした孤独と、だからこそ誰かと分かち合いたい人生を描いた作品で、劇的なものはないけど、ちょっと良い気持ちにさせてくれる気品の感じられる作品でした。



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