映画「きみに読む物語」

 DVDで2004年製作の映画「きみに読む物語」を観ました。

 老人ホームで認知症の老女に物語を読み聞かせる老人の男性。何度も同じ物語を繰り返して読んでいるようなのに、その事を忘れてしまう女性。

 映画は、老人が老女に読む物語の体裁を取りながら始まります。

 第二次世界大戦が始まる前のノース・カロライナの田舎町にやってきた裕福な家の娘アリー(レイチェル・マクアダムス)が、地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)の熱烈なアプローチを受けて、いつしか愛し合うようになるけど、結局は身分の違いや両親の反対を受けて別れてしまう。

 
 この若い二人の映像がなかなかいい感じです。その二人の恋愛と、物語を読んでいる現代の老人二人を対比させるように映画は進んでいきます。

 観ていれば老人二人の若いころを物語として話しているのは直ぐに分かりますけど、この二人の関係とか、若い頃どんな風になっていくのかが明らかになるのは少し経ってからです。

 基本はベタな純愛ストーリーとも言えると思いますけど、そんな風に言い切るのを躊躇わせるような雰囲気があります。

 こんな風に人を愛していけるのはスゴイ事で、私なんぞは単純なものですから、感動しましたね。


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