映画「英国王のスピーチ」

 アカデミー作品賞・主演男優賞などに輝く映画「英国王のスピーチ」を観ました。

 イギリス国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の次男のヨーク公爵(コリン・ファース)は、幼いころから吃音に悩まされてきた。王家の一員で人と会話する事が仕事のようなものなのに、うまく会話する事が出来ない。

 様々な治療を受け、高名な医者に見てもらっていたが、どれも全く効果がなく、本人は諦めている。

 しかし父王の命により式典でスピーチを命じられる屈辱の日々はつらく、夫の身を案じる妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)はスピーチ矯正の専門家だというライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)に夫の治療を依頼する。

 吃音を治すために患者の内面にまで踏み込むライオネルと衝突するヨーク公だったが、父ジョージ5世が崩御し、国王の座を継いだ兄エドワード8世がアメリカ人のシンプソン夫人との「王冠をかけた恋」で退位した事から、ジョージ6世として英国王として即位する事になる。

 今まさにナチス・ドイツとの開戦前夜という英国存亡の時にあって、国王の言葉には平時の数倍の意味があるが、ジョージ6世は自分の思いを正しく伝える事が出来るのか。


 実話に基づく作品のようです。アカデミー賞を取る前から、英国で大評判で大ヒットという事を聞いていましたし、とても興味が有った作品です。

 変にセンセーショナルなところがなくて、淡々と落ち着いて格調がある作品で、吃音に悩む男のみならず、家族や夫婦のつながり、地位ある者の責任についてなど、色々と中身の詰まった味わい深い作品でした。

 不安な表情を出したり、いらついて怒鳴ったりする悩める英国王を演じたコリン・ファースも良かったですけど、最近は少し不気味な役が多いヘレナ・ボナム=カーターが、「眺めのいい部屋」の時のような可憐で気品があり、しかもしっかりと夫を支える妻を好演してました。


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