ALWAYS 三丁目の夕日'64

映画「 ALWAYS 三丁目の夕日'64」を観ました。

東京・夕日町三丁目に暮らす街の人たちを描いたヒューマン・コメディ・シリーズの3作目。ちょうど東京オリンピックが開催された年を舞台にして、おなじみの登場人物たちの巣立ちや別れなどが描かれています。

いい映画だと思います。このシリーズを観るといつも胸が熱くなります。ただあの時代を知っている人と知らない人とでは、観た後の温度差があるんじゃないかと思うような作品でした。

1作目・2作目は昭和33年・34年と続いていたけど、3作目はそれから5年の月日が過ぎ、子供たちも大きくなって、登場人物たちの環境も変わっていきます。

1作目は東京タワーの建築がエポックメーキングな出来事でしたが、この3作目の舞台昭和39年は東京オリンピックと東海道新幹線の開通があり、この年を境にして日本が大きく変化していきます。私自身は小学高の低学年でしたが、例えばこの年まではサザエさんのお母さんのように、日常的に和服を着ているお母さんが結構いましたけど、この後はみんな洋服になってしまいました。都会でも隣近所との付き合いが今とは比較にならないほど濃厚な時代でしたが、これが徐々に変わっていきます。

道路も広がってクルマも増えた。どの家にもテレビがあって、皆がそれなりに豊かさを実感できるような時代になっていきます。

映画を観ていると何か感慨深いものがありますけど、でもそういう気持ちはあの時代を知らないと出てこないような気がします。

何か昔のホームドラマを観ているような物語の流れも妙に懐かしい。そして多分夕日町三丁目に暮らす人たちのALWAYSはこの作品でお終いなんでしょうね。

そんな作品でした。


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