映画「チップス先生さようなら」

DVDで「チップス先生さようなら」を観ました。

イギリスの小説家ジェームズ・ヒルトンの小説が原作の、1969年制作のピーター・オトゥール主演のミュージカルです。1939年にも映画化されていますけど、私のイメージする「チップス先生さようなら」はこちらのピーター・オトゥール主演の方です。

イギリスの由緒正しい寄宿学校の教師アーサー・チッピング(ピーター・オトゥール)は、生真面目で堅物で生徒に少し煙たがれている教師。親しい友人にチップス先生と呼ばれている彼は夏休みを利用してポンペイに旅行することを計画し、まずはロンドンで教え子に会うことになるが、そこで紹介されたのが美人女優のキャサリン(ペトゥラ・クラーク)だった。キャサリンは彼女の演じた役すら覚えていない無骨なチップス先生に興味を覚える。

旅先のポンペイで偶然再会した二人はいつしか恋に落ち、恋人と別れたばかりのキャサリンからチップス先生に気持ちを打ち明けて結婚することになる。

初めは女優のキャサリンに冷めた目を向けていた先生たちとキャサリンの仲は上手く行かなかったが、キャサリンはチップス先生の支えもあり学校に溶け込み、堅物で生徒からは煙たがれていたチップス先生もキャサリンの影響で硬さがとれ生徒からの人気を博すように変わっていく。


こういう普通の人の半生記のような作品は良いですね。チップス先生とキャサリンが落ち着いた環境の中で愛を育んでいく姿に感動を覚えます。ミュージカルと言ってもそれ程歌や踊りの場面が多いわけでもないですが、素朴だけど実り多い人生を過ごしたチップス先生の物語に合うような落ち着いた曲は心地よかったですね。



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