007 スカイフォール

映画「007 スカイフォール」を観た。

スパイ・アクション映画の定番ですが、ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグの人柄なのか、ここ何作かの007シリーズはどことなく暗い雰囲気を感じさせるような気がします。

このシリーズはスパイ物といってもミステリィの要素は少なく、主人公ジェームズ・ボンドは派手好きでお洒落で陽気なプレイボーイで、奇抜な新兵器を携えて敵を追い詰める物語が基本だと思うのですけど、この作品では年齢を重ねて激しい任務がキツくなってきたベテランの諜報員の悲哀のようなものが漂っています。

それに加えて敵となるシルヴァは、MI6長官のMに使い捨てられたことを恨みに思っている元MI6の諜報員で、スパイという存在そのものを滅び行くものとしています。

テーマは新旧の世代交代や諜報活動の是非を問うという今風なモノですが、それと定番のアクション物との整合性が今ひとつピンと来ない印象を受けるのは、私自身が古いジェームズ・ボンドのイメージを引きずっているからなのか。

それにしても冒頭の派手なアクションも確かに迫力はあるけど、あれじゃスパイ物じゃないよなぁ・・・。

英国内ならともかく外国であんなコトしたら外交問題になっちゃうでしょ。巻き添えくらって怪我した一般人だって黙っているとは思えない。こんな風に思わせること自体、映画としてどうなのかという気がします。

ただ深く考えずに見ている分には、定番のシリーズ作品らしい楽しめる作品だと思います。





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