映画「フローズン・グラウンド」

 映画「フローズン・グラウンド」を観ました。

 1980年代にアメリカのアラスカで実際に起こった連続殺人事件を元にしたサスペンス映画です。

 12年間に24人以上の女性を誘拐・監禁し、凌辱した後で殺害した殺人犯を演じたジョン・キューザックが、私が今まで観た映画では人の良い主人公役が多かっただけに、こういう演技も出来るのかと思わせてなかなかの熱演でした。

 犯人を追う警察官を演じたのはニコラス・ケイジで、どこか影がありながらも沈着で心優しい警官役にピッタリという感じ。

 もっと猟奇的で気味の悪い作品かと思いましたが、犯人当ての映画ではなく、犯人だろうと目星をつけている人物が犯した証拠を如何にして入手するかという場面に焦点を当てた作品で、見応えがありました。

 犯人逮捕に大きく寄与した逃げ出した被害者の女性が未成年の売春婦だった事で、地元の警察が連続殺人事件との関連を考えなかった辺りに、当時の社会性が描かれています。




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