ボストン美術館浮世絵名品展 北斎

 上野の森美術館で開催されている「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」を観に行きました。

 ボストン美術館はフェノロサなどが収集した浮世絵作品を沢山集めて、日本以外では世界で最も浮世絵を多く持っている美術館だそうです。今回も「富嶽三十六景」など有名な作品がたくさん展示されていました。

 やっぱり「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」いわゆる赤富士が良かった。西洋の油絵を観てから浮世絵を観ると、写実性という事よりもデフォルメした視点の斬新さが際立って見えて、新しい表現方法を模索していた印象派の時代の画家達に大きな影響を与えたというのも何となく分かるような気がします。

 ヨーロッパの美術に比較するとこじんまりした印象を受ける日本の美術ですが、手法が違うだけでけっして見劣りするようなものではないと再認識しました。

 でも外国人から指摘されないと、自分たちの良さを公平に判断できないというのは、何だか今も変わらないような気がします。





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