若冲と蕪村展

 六本木のサントリー美術館に「若冲と蕪村展 」を観に行きました。「生誕三百年 同い年の天才絵師」という副題の通り、今日本画で一番人気があるんじゃないかと私が思う伊藤若冲と、俳人として松尾芭蕉に次ぐ名人の与謝蕪村は、二人とも正徳6年(1716年)に生まれたそうで、まぁ正確には生誕300年ではないかも知れませんが、その二人の描いた日本画を中心にした展覧会です。

 開館前に出かけましたが、サントリー美術館にしては長い列が出来ていて、改めて若冲人気を感じました。正直言えば与謝蕪村は日本画の巨匠というよりも俳諧の巨匠です。やっぱり皆さん若冲の作品を観に来ている感じを受けました。

 若冲の鶏や鶴などの鳥類の絵はやっぱり迫力があります。迫力がある上にどことなくユーモラスな雰囲気を感じさせる作品も多くて、すごいなぁと思います。蕪村に関しては私は日本画家としての認識をしていませんでしたが、本格的な山水画も描いているのですね。中国の仙人やら故事を元に描かれた水墨画はなかなかのもので、こういうのも良いなと思いました。

 西洋の油絵も良いけど、水墨画の味わいも捨てがたいものがあります。

 5/10までですから、そろそろ会期もおしまいに近いのですが、良い展覧会でした。





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