デッド・シティ2055

 映画「デッド・シティ2055」を観ました。

 退廃した未来社会。街を牛耳る巨大企業を運営するジュリアン(ブルース・ウィリス)は富裕層に向けた享楽的なリゾート都市「VICE(ヴァイス)」を運営している。

 ヴァイスは倫理を忘れて快楽にふけることが出来る場所。人間にそっくりなレプリカントを従業員として配置して、人間の客はレプリカントに暴力を振い殺人を犯し、現実世界では出来ない欲求を満たす。

 ヴァイスで暴行や殺人の味を覚えた変質者が現実社会で同様の事件を起こすことに危機感を感じている刑事ロイ(トーマス・ジェーン)は、ヴァイスの中で行われていることを何とかしたいと考えているが、ジュリアンに買収されている警察上層部はロイに対してヴァイスに関わるなと警告している。

 そうした中、殺害されても修復され記憶を上書きされるレプリカントのケリー(アンバー・チルダーズ)は、消去されたはずの記憶が突如蘇る不具合を起こし、混乱したままヴァイスから抜け出し逃走する。

 レプリカントが逃げ出した事実が発覚することを防ぐため、ジュリアンは特殊部隊を街に送り出すのだが・・・。


 まぁ、こんな話です。感情を持ち、自分を人間だと信じて疑わない人間にそっくりなレプリカント。レプリカントを使って行われている非人間的な行為。どこかで見たようなテーマの映画ですが、テーマの重みの割には全体的に話が軽くて整合性が取れていないように思えました。

 そこそこ楽しめましたが、二番煎じ三番煎じのSF映画ですので、もう一捻り欲しいところですね。




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