宝塚雪組公演「星逢一夜/La Esmeralda」

 宝塚雪組公演「星逢一夜/La Esmeralda」を東京宝塚劇場に観に行きました。

 「星逢一夜」は江戸時代を舞台にした日本物のミュージカルです。九州の小藩三日月藩主の次男として生まれた紀之介は、夜ごと城を抜けだしては星の動きを追うことに夢中になっている温厚な少年だった。身分を傘に着ない紀之介は里の子どもたちとも親しくなり、特に藩命により父親を亡くした村娘泉とは幼い恋心を通わす仲となるが、跡継ぎだった長男の突然の死により三日月藩の跡継ぎとされ、晴興と改名して仲間たちと別れて江戸に移ることになる。

 将軍家お披露目の席で才気を見せた紀之介を、時の将軍吉宗は気に入り、自身が進める享保の改革の推進役として引き立てていくが、紀之介が進める改革は農民たちの生活を直撃し、各地で百姓一揆が勃発、紀之介が幼い頃に過ごした三日月藩でも一揆の動きが出ていた・・・。

 宝塚オリジナルの物語でしょうか、それなりによく出来ていたとは思いますが、私としてはあまり宝塚向きの話ではないように思いました。物語をシンプルにした事は値打ちですけど、いまひとつ心を打つものがなかった印象です。但し主人公の苦悩は良く出ていたし、それ程荒唐無稽でもないので観ていて違和感は感じませんでした。

 「La Esmeralda」は明るくて良かった。スペイン風のエレガントながら激しいダンスにロカビリーの味わいを加えたようなショーで、華やかでウキウキするような感じでした。ラインダンスの曲が「情熱の花」だったのが面白かった。



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