映画「ベトナムの風に吹かれて」

有楽町スバル座に大森一樹監督作品の映画「ベトナムの風に吹かれて」を観に行きました。

まったく予想していませんでしたが、大森監督がたまたま様子を見に来たという事で上映前に挨拶がありました。

認知症の専門家からこの映画のように認知症の人を海外に連れて行くなんてとんでもないというような反響があってショックだったけど、けっして認知症の方が海外に行くことを推奨している映画ではない。但し、実際にこの映画のような事例もあるということで観て頂ければ、というような事も話されていました。

制作された方の話を直接伺う機会はまずないので、とても興味深かったですね。







映画はベトナムのハノイで日本語教師をしている女性みさお(松坂慶子)が、日本で義兄と暮らしていた認知症の母シズエ(草村礼子)を引き取って、ハノイで一緒に暮らしていく姿を描いたハートフルな物語です。

温かな小さなエピソードを繋いだような映画ですが、認知症の老人を介護する大変さも一応描かれていて、問題提起というか主題の一つにもなっているようです。

近代化が進みながらも、まだ地域の人達との繋がりや人情が残っているベトナムでの生活が微笑ましく描かれていて、ベトナムに行ってみたいなぁと思わせてくれます。でもあまり神経質な人は、ここで暮らすのは大変そうだな。

特にものすごい出来事が起るわけではないけど、こういう雰囲気の映画も私は好きです。平穏な気持ちでゆったりと楽しめる作品です。





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