映画「団地」を観ました

 映画「団地」を観ました。

 一人息子を交通事故で亡くした事から、漢方薬局をたたんで団地に越してきた山下清治(岸部一徳)とヒナ子(藤山直美)の夫婦。漢方薬を作ることが生きがいだった清治は、毎日近くの公園で時間を潰し、ヒナ子はスーパーでレジ打ちのパートをしている。

 おかしな言動をする青年(斎藤工)から依頼された漢方薬を定期的に作ることが楽しみだった清治は、団地の自治会長選挙に現会長の行徳(石橋蓮司)の妻・君子(大楠道代)に推薦されて立候補するが、選挙で行徳に負けたことですねてしまい、「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れるようになってしまう。

 ところが清治が何日も姿を見せなくなった事で、団地内の奥様方は清治がヒナ子に殺されたのではないかという変な妄想を抱き始める。






 第19回上海国際映画祭で、主演の藤山直美が金爵賞最優秀女優賞を受賞したコメディ映画です。

 しかし少々分かりづらいというか捻った作品です。

 マスコミに代表される他人のプライバシーを踏みつけるような世相を皮肉っている映画だと思いますが、いつの間にか人情喜劇っぽい展開の映画が、SF・ファンタジィのようになり、独特のユーモアについていけないと楽しめない作品のような気がします。

 観ていて何度かバカバカしさに笑えましたが、どこか上方漫才のような雰囲気がありますね。




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