ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

 六本木の国立新美術館で開催中のヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たちを観に行きました。

 ヴェネツィアのアカデミア美術館の所蔵品による展覧会ということで、本邦初だそうです。

 ルネサンス期のヴェネツィア絵画がテーマで、15世紀から17世紀初頭までのヴェネツィア・ルネサンス絵画約60点が展示されている展覧会で見ごたえがありました。

 ただ残念ながら、あまり日本では馴染みのない画家が多くて、特に絵画に造詣が深いわけでもない私には、ジョヴァンニ・ベッリーニやティツィアーノと言われてもピンと来ません。フィレンツェのルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなら知らない人が居ないと思いますが・・・。

 展示された多くの作品は宗教画で、特に今回の展覧会の目玉でサン・サルヴァドール聖堂の祭壇画、ティツィアーノの「受胎告知」などを観ると、何となく敬虔な気分になるから不思議です。

 ルネサンス期の絵画というと、何となく暗い色調の絵画を連想してしまうのですが、ジョヴァンニ・ベッリーニの「聖母子(赤い智天使の聖母)」がそうであるように、意外と明るい色彩の絵画が多くて、保存が良いのか修復がされているのか、15世紀に描かれた作品とは思えません。

 あまり知名度がないので、空いている展覧会でしたが、ゆったりと鑑賞出来たし、なかなか良かったですね。





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