宝塚月組公演「NOBUNAGA<信長> 」

 東京宝塚劇場に宝塚月組公演「NOBUNAGA<信長> / Forever LOVE!!」を観に行きました。

 「NOBUNAGA<信長> -下天の夢-」は、天下統一を目前としながら家臣の明智光秀に討たれた戦国の英雄・織田信長を主人公にしたオリジナル脚本のロック・ミュージカル。いきなり桶狭間から敗走する今川義元を、信長の正室・帰蝶が迎え撃つような場面から始まっては、これは歴史を題材にした物語ではなくファンタジーとして観なくてはという気になります。

 天下布武を掲げて、戦乱の日本を統一するため、第六天魔王と呼ばれ恐れられながらも、自らの信じる道を突き進んだ織田信長の壮大なビジョンと夢を描いた作品なんだろうと思いますが、分かりづらいし、面白みも感じなかったというのが正直なところ。

 但し、龍のように生きるという背景が、この公演で対談するトップスターの龍真咲になぞらえているようで、そういう点ではトップスターの退団公演らしい作品なのかも知れません。

 しかし、信長を題材にするなら、もっとスタンダードな物語でいくらでもやりようがあっただろうにとは思います。

 ショーの「Forever LOVE!!」はラテンを中心にした華やかな雰囲気のショーで、こちらは楽しめるショーでした。

 私自身は懐かしいラテンの名曲なんて、今では宝塚の舞台以外では殆ど耳にする機会がないので、かえって斬新な印象を受けます。

 ロケットの「La Bamba」はノリが良くて面白かったですね。




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