宝塚星組公演「オーム・シャンティ・オーム」

 東京国際フォーラムに宝塚星組公演「オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-」を観に行きました。

 マサラ・ミュージカルと銘打って、宝塚歌劇がインド映画の原作をミュージカルに仕上げたユニークな舞台でした。

 地縁・血縁がないと中々良い配役に恵まれないインドの映画界で脇役に甘んじている若手俳優オーム(紅ゆずる)は、人気女優のシャンティ(綺咲愛里)に恋をしている。

 シャンティが主演する映画で火災が発生し、脇役としてその場にいたオームは身の危険を顧みずにシャンティを救ったことで彼女と親しくなるが、実はシャンティは、豪腕の若手プロデューサー・ムケーシュ(礼真琴)と密かに結婚していて、妊娠までしていた。

 しかし上昇志向の強いムケーシュは、撮影所所長のミッタルの娘との結婚を画策し、シャンティとの仲を清算したいと考えて・・・。


 ユーモラスで明るい場面と、妙にシリアスな場面が出てくるところが、インド映画の雰囲気をよく表していて、更にはキチンとハッピー・エンドで終わらせるというのもインド映画風で楽しいと思います。

 トップ・コンビの歌唱力が、然程でもないところは残念でしたが、宝塚ミュージカルにうまく纏めていたように思います。

 観る前は合わないんじゃないかと思っていましたが、そんな事はなかった。

 意外と面白い作品でした。





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