「仁和寺と御室派のみほとけ」展

東京国立博物館で開催中の「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」展に行きました。

宇多天皇が仁和4年(888)に完成させた京都・仁和寺を本山とする真言宗御室派の仏像や、御室派寺院に伝わる名宝を展示した展覧会で、なかなか見どころの多い展覧会でした。

特に第二会場に展示されている多くの仏像には圧倒される思いがしました。

普段は非公開の観音堂の内部を、実際に安置されている33体の仏像と壁画の高精細画像で再現した展示は写真撮影もOKで、多くの方が撮影していましたが、そう言えば随分と前に仁和寺に参拝した時には、あまりこういう荘厳な雰囲気は感じなかったような記憶が・・・。








仁和寺創建当時のご本尊である国宝の「阿弥陀如来坐像および両脇侍立像」もすごかったけど、何よりも葛井寺のご本尊の国宝「千手観音菩薩坐像」の迫力は圧巻でした。

普通にお寺に参拝に行っても、ご本尊をこんなに間近に拝観出来ることはまずありませんし、とても貴重な体験でした。

千手観音と言っても、実際に千本以上の手を持つ千手観音像は、現在確認できている限りではこの葛井寺の観音像だけのようで、千本の手が光背のように広がっている様は見事です。


昨年観た運慶展も良かったけど、今回の展覧会も素晴らしかったですね。





コメント