宝塚花組公演「MESSIAH / Gato Bonito!!」

東京宝塚劇場に宝塚歌劇花組公演「MESSIAH −異聞・天草四郎− / Gato Bonito!!」を観に行きました。

「MESSIAH」は江戸時代の初期に長崎で発生した島原の乱と、その主導者となった天草四郎を題材にした歴史ミュージカルです。

船が難破し、隠れキリシタンが住む天草の地に流れ着いた倭寇の首領(明日海りお)は、天草の豪族・益田氏に家族として迎えられ、益田四郎時貞として天草で暮らすようになった。

しかし天草や島原では領主による過酷な年貢の取り立てと、キリシタンの弾圧により人々の暮らしが立ち行かなくなっている状況で、そうした絶望の中で打ちひしがれた民衆を前にして、四郎は神の国を作るために共に立ち上がろうと人々を鼓舞し、救世主(メサイア)として反乱軍の主導者になる。

天草四郎は10代の少年だったはずですが、この作品では立派な成人で元倭寇だった男として描かれています。

物語は意外とうまく作られていて、筋道の通った作品になっていたと思います。実際に島原の乱はキリスタンの叛旗という面よりも、過酷な年貢の取り立てに対する百姓一揆に徳川に反発する浪人が加担したという側面が強そうです。

宝塚向きの作品かどうかは別として、テーマがしっかりとして良かったと思います。





ショーの「BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−」は、なかなかシックな雰囲気で始まるショーで、途中で賑やかな場面もありましたけど、全体的には暗めな色調の舞台でした。

個人的な感想ですが、妙に小道具を持って踊る場面が多かったような気がします。羽や扇、ステッキや帽子や剣や紐やマントなどなど、もちろんいつだってそういう物を持って踊る事は普通にありますけど、今回は特に多かったような・・・。

だから何だ?という事もないのですけど、妙に気になってしまいました。





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