映画「マーサの幸せレシピ」

 2001年製作のドイツ映画「マーサの幸せレシピ」をDVDで観ました。

 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演でリメイクされた「幸せのレシピ」の元の作品です。


 ドイツ・ハンブルクのフレンチ・レストランのシェフをしているマーサ(マルティナ・ゲデック)は優れた技量の持ち主だが、なかなか人と打ち解けられない性格で、精神科医のセラピーを受けている。

 そんな彼女のたった一人の姉が交通事故で亡くなり、その娘リナ(マクシメ・フェルステ)をマーサが引き取る事となるが、リナは事故のショックもあって食事を殆どしないし、マーサにもあまり懐かない。

 その上レストランにはマーサのアシスタントをするイタリア人の副シェフマリオ(セルジオ・カステリット)が雇われ、マーサはシェフの立場を奪われるのではないかと気にかかって仕方がない。

 家ではリナとうまくいかず、仕事場ではマリオが気になってしまうが、リナの父親がイタリア人だったこともあり、マーサはリナの事をマリオに相談し・・・。

 基本的には以前観た「幸せのレシピ」と同じ内容ですけど、こちらの作品の方が微妙に複雑で深い印象を受けます。

 この作品に限らずアメリカでリメイクされると、ちょっとアメリカ人に理解しづらい部分を削ってアメリカナイズしてしまう感じで、とっつき安くてオシャレな雰囲気は出るけど、何となく深みにかけてしまうような気がします。

 「幸せのレシピ」の方が全体的に明るい感じがしますけど、こちらの作品はまた違った落ち着きがあって良かったです。


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