坂東三十三ヶ所観音霊場巡り その8

 1年ぶりに坂東三十三ヶ所観音霊場巡りに出かけました。

 東京・神奈川・埼玉・群馬は終わりましたので、これから栃木県の霊場になりますが、今回は栃木市にある十七番札所の出流山満願寺(出流観音)に家内と二人で参拝しました。

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●第十七番札所 出流山満願寺 拝観料 なし

 東武日光線の栃木駅北口のバス停から8:45発出流観音行きのふれあいバスに乗って、およそ50分くらいで、終点出流観音に着きます。料金は300円。小一時間バスに乗って山道を行く割に実に安い料金です。バス停から5分くらい参道を歩くと出流観音の山門が見えてきます。



 この山門がなかなか風情があって、屋根こそ茅葺から葺き替えられていますが、足利時代のものだという仁王像など迫力があって素晴らしいです。






 山門をくぐり広い境内を進むと階段を昇った先に本堂が見えてきます。


 出流観音に着いたのが比較的早い時間でしたのでそれ程混んでいませんでした。

  まずは本堂でお参りを済ませます。

 せっかく来たことだし、今日はここを参拝するだけでしたから、奥の院に行って見ることにします。但し奥の院に行くには拝観料が300円かかります。

 徒歩15分とありましたけど、正直体力のない私たち夫婦にはキツかったですね。20分以上かけてゆったりと歩きましたが、私など汗だくになってしまいました。但し奥の院は苦労して行った価値がありました。







 山道をせっせと昇って行くと、大悲の滝に行きつき、そこから見上げると舞台の上にある奥の院の姿が見えます。いや~、あそこまで登るのかと思いましたが、これも修行です。少し休んでから登りました。人が少なくて良かった。混んでいたらさぞかし他人の迷惑だったことでしょう。


  奥の院にある鍾乳石で自然に作られたという十一面観音像は、観音像という印象こそ受けませんでしたが、ともかく立派で素晴らしいものでした。見ているだけで厳かな気持ちになります。

 息を切らしながらお参りした甲斐があったというものです。
 何でもこの観音様には安産や子授けのご利益があるそうです。


 奥の院からの帰りは幸いなことに下り坂ですから、楽に進めてホッとしました。


  奥の院から戻って本堂を見ると、ご住職が護摩供養をしていました。 実際に炎が上がっているのを初めて見ました。迫力がありますね。

  出流観音は思ったよりも立派なお寺さんで、正直驚きました。それに落ち着いたとても気持ちのよい所ですね。また出流観音の参道の近くは、お蕎麦屋さんが沢山あります。せっかくですから、昼食はここで美味しい蕎麦を頂きました。

 


 栃木も良い所ですね。蔵の街ということで市街地は趣きのある観光地になっているようですし、バスで出流観音に向かう途中の景色も良かったし、また出流観音近くには石灰工場があって、削られた山肌に近代日本の歩んできた道などを連想します。

 また行ってみたいと思いました。





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