2016年2月14日日曜日

映画「十字架」

2010年の吉川英治文学賞を受賞した重松清の小説を原作にした映画「十字架」を観ました。

いじめをテーマにした中々重たい内容の作品です。

とある地方の中学校。「フジシュン」と呼ばれる少年・藤井俊介(小柴亮太)はクラスメートからいじめを受けていた。

素行の良くない生徒からのタチの悪い暴力とクラスメートたちの無視と言葉の暴力。小柄で気が優しいフジシュンは、それでも明るく振る舞うが、しかしある日耐え切れなくなり、自宅の庭木で首吊り自殺をする。

フジシュンが残した遺書には、加害者への恨みも書かれていたが、親友への感謝の言葉と他のクラスの女子に対する謝罪の言葉が書かれていた。

しかし遺書によって「親友」にされてしまったクラスの級長でフジシュンの幼なじみだった真田祐(小出恵介)には、フジシュンと親友だったという意識はない。そして自らの誕生日にフジシュンから貯金箱をプレゼントされた少女・中川小百合(木村文乃)も突然の事に混乱するだけだった。

いじめとそれが原因の自殺が防げなかった事に負い目を抱きながら成長する祐と小百合。そして息子を失ったフジシュンの両親(永瀬正敏・富田靖子)は心に深い傷を受け、事件に囚われて、亡くしたフジシュンの事を考えながら生きていく。






意外と時系列に沿った物語になっています。中2の夏に起きた事件、それから20年間を追った物語です。

いじめの場面がなかなか厳しかったですね。私の時代にもいじめ自体はあったと思うけど、それ程極端なことはしていなかった。ハッキリ言って小学生レベルのいじめで、やっぱり時代が違うんだろうなぁと思います。でも今はこういう時代なんでしょうね。

父親として自分の子どもがいじめが原因で自殺したとしたら・・・。私自身、考えられないなぁ。この作品の父親と同じようなことが出来るかどうか・・・。

いじめに加担した生徒たちや、知って知らぬふりをした教師たちの心情はどうなんだろう。やはり重い十字架を背負い続けるのか、忘れてしまうのか・・・

映画を観ながら、色々と思うところの多い作品でした。しかし小出恵介の中学生役はやっぱり無理があるよなぁ・・・。何で子役を使わなかったのかな?