2016年12月24日土曜日

映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

スター・ウォーズ・シリーズの最新作となる映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観ました。

舞台の設定は、ダースベイダーが生まれ、ジェダイは無力化された暗黒の時代、皇帝が銀河の支配を着実に進めている頃。帝国軍は惑星をも一撃で破壊する兵器デス・スターを完成し、銀河の支配を完全なものにしようとしていた。

しかしその中で、デス・スターを作り上げた科学者の中心人物ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)は、デス・スターの中に致命的な問題を埋め込んで設計し、それを行方知れずとなった娘ジン(フェリシティ・ジョーンズ)と、盟友ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)に向けて、メッセージとして発信する。

デス・スターを破壊するにはデス・スターの設計図が必要なため、ジンは仲間とともに設計図のデータが保管してある惑星スカリフに侵入する。





ストレートに楽しめるSF活劇でした。特に物語の後半はよく出来ていたと思います。

エピソード3とエピソード4の繋ぎになるような話で、しかも最近のSFXはやっぱりスゴイなぁと思わせてくれる映画です。

微妙に7人の侍のように、ジンと行動をともにする仲間が集っていく流れも良いし、棒術の達人のような盲目の戦士の殺陣も迫力があって格好良かったです。

スター・ウォーズのシリーズだと、最後にスカッとしてその時の物語は終わる、というような展開が多かったと思いますけど、この作品は続編を意識していない、というか続編はエピソード4になりますので、単体の映画として見た場合の完成度は高いと思います。






2016年12月11日日曜日

宝塚宙組公演「双頭の鷲」

 横浜の神奈川芸術劇場ホールに宝塚宙組公演「双頭の鷲」を観に行きました。

 フランスの芸術家ジャン・コクトーの戯曲をミュージカル化した舞台で、今回の公演では主人公の無政府主義者スタニスラス役は専科の轟悠が演じています。

 婚礼の直後に夫をテロリストに刺殺された王妃は、10年目の命日を国王との思い出の地である古城で一人静かに過ごそうとしていた。しかし突然の銃声と共に、開け放たれていた窓から一人の男が部屋に転がり込んでくる。

 銃に撃たれ負傷した男は亡き夫にそっくりな風貌で、王妃は驚くとともに男を手当しようとするが、王妃を案じて部屋に来た侍女は、かつて王家を誹謗する詩を発表したテロリストの詩人が、王妃暗殺を狙って城に忍び込んだ事を王妃に告げる。

 王亡き後の10年間を、王太后との軋轢の中で心を殺して生きてきた王妃は、自分を狙う暗殺者に心惹かれてしまうが・・・。

 本来の戯曲がどんな作品かは知りませんけど、上手く宝塚的なミュージカルに仕上げていたと思います。

 専科の人が主役を演じるのはどうなんだろうという気がしますが、しかし流石に轟悠は上手いな。この作品は彼女に合っていましたね。

 また、王妃を演じた宙組トップ娘役の実咲凜音が、轟さんに貫禄負けしないで堂々としていたのが中々でした。

 物語の実質的な主人公は王妃の方ですし、王妃らしさを上手に表現した演技だったように思います。

2016年12月4日日曜日

宝塚歌劇雪組公演「私立探偵ケイレブ・ハント」

 東京宝塚劇場に宝塚雪組公演「私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest HITS!」を観に行きました。

 「私立探偵ケイレブ・ハント」は1950年代くらいのアメリカを舞台にしたミュージカル。私立探偵事務所を経営する探偵ケイレブ(早霧せいな)が、仲間とともにアメリカ進出を企むメキシコ系の犯罪組織と対決するという物語です。

 話の内容は可もなく不可もなくといった感じで、ロマンチックな物語ではなく、意外な展開もなく見せ場も少なく、この場面が良かったなぁというのも特になく、かと言ってものすごくつまらなかったという程でもなく、音楽も特に印象的ではなく、まぁそんな風なミュージカルでした。

 ただ、早霧せいなと咲妃みゆのトップ・コンビには合っていたように思います。

 ショーの「Greatest HITS!」はクリスマスを背景に意識しているらしきショーで、派手で鮮やかということはありませんでしたが、堅実で一体感があって統一された感じで、なかなか良かったと思います。






2016年12月3日土曜日

マリー・アントワネット展を観に行く

 六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催されている「マリー・アントワネット展」を、家内と観に行きました。

 フランス革命で処刑されたマリー・アントワネットの生涯を、当時の絵画や風俗、マリー・アントワネットが愛用した衣服やヴェルサイユ宮殿で使用していたという食器類・家具などを通して描き出した展覧会です。

 オーストリアから嫁いだ若いお姫様のマリー・アントワネットが王妃となり母となり、上流階級のファッションリーダーとなっていく事を初めは好意的に見ていたフランスの民衆が、いつしか民衆の困窮をよそに贅沢な生活をしているわがままな女性として憎悪の対象としていく様が、何となく分かるような展示になっています。

 展示は絵画が多いのですが、マリー・アントワネットの過ごした部屋の様子を原寸大で再現した展示や、ヴェルサイユにあったという図書室を当時の設計図などをもとに3Dで再現した展示などもあって興味深かったですね。

 正直言えば私はマリー・アントワネットに然程の興味があったわけではないので、家内の付き合いで出かけたようなところもありますけど、テーマもハッキリしているし、予想していた以上に面白い展覧会でした。







2016年11月26日土曜日

ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」を観ました

 梅田芸術劇場主催のミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」を、東京国際フォーラムまで観に行きました。宝塚歌劇では何度か観ましたが、宝塚以外で「スカーレット・ピンパーネル」を観るのは初めてです。

 バロネス・オルツィの「紅はこべ(The Scarlet Pimpernel)」をブロードウェイでミュージカル化した作品で、フランス革命で処刑される貴族を救うために活躍する英国の謎の組織スカーレット・ピンパーネルの指導者パーシー・ブレイクニー(石丸幹二)と、その妻にして元フランスの人気女優マルグリット・サン・ジュスト(安蘭けい)のすれ違う愛を描いた冒険ロマンというところですか。

 私が初めて観た「スカーレット・ピンパーネル」でパーシー・ブレイクニー役を演じた安蘭けいが、今回のミュージカルではマルグリット役を演じています。

 どうも宝塚の元トップスターが女性の役を演じると、女性らしさが薄れるというか、微妙な違和感を感じる場合があります。個人的には宝塚の舞台でマルグリットを演じた遠野あすかの方が良かったような気がする。

 ギャグを交えたような、少し滑稽なところのある舞台ですけど、終盤はそれが少し行き過ぎていたような気がしました。

 どうしても宝塚の舞台と比較してしまいますが、出演者の人数も違うし演出も違うしで、この作品に関しては宝塚のほうが華やかで良く出来ていたように思います。





 

2016年11月23日水曜日

ダリ展を観に行きました

国立新美術館に「ダリ展」を観に行きました。

過去最高規模のダリ展という事もあってか、なかなかの盛況ぶりで、今日が休日で特に混雑するということもあってか、10時開場のところを少し早めに開場したようで、私も10時前に鑑賞できました。

展覧会は概ね年代別に8部構成になっていて、本当に初期の画風からキュピズム、シュールレアリスム、更にそれを超えて新しい様式に移っていく姿が分かりやすい展示だったように思います。

また、多彩な活動をしたダリらしく、映像なども充実していて、ルイス・ブニュエルとダリが共作した有名な短編映画「アンダルシアの犬」を上映していましたし、ヒチコック監督の「白い恐怖」の中で記憶を喪失したグレゴリー・ペックが語る幻想的なシーンなども映していました。あのシーンにはダリが関わっていたんですね。

画家というよりも芸術家という言い方がダリには合っているようで、私のような普通の人間にはよく理解できませんが、想像力を変な風に刺激する作品が多いような感じです。

個人的には3部のシュールレアリスム時代の絵画作品が、やっぱり一番印象的でした。






2016年11月20日日曜日

東京国立博物館 平安の秘仏展と禅展

東京国立博物館に「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」と「禅 −心をかたちに− 臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念特別展」を観に行きました。


本館で開催されている「平安の秘仏」は滋賀県甲賀市・櫟野寺(らくやじ)の仏像20体が、初めて寺外で展示されるという展覧会です。

櫟野寺といっても、あまり聞き覚えのないお寺ですが、延暦11年(792)に最澄が延暦寺の建立に際しての良材を求めて訪れ、櫟の霊木に観音像を刻んだことが始まりと伝えられる天台宗の古刹だそうです。

展示されている仏像の中でも、櫟野寺のご本尊となる十一面観音菩薩坐像は秘仏とされ、普段は拝観できません。そういった簡単には拝めない秘仏に出会えるのはありがたいことです。

国立博物館の一室に20体の仏像が展示されているだけの展覧会ですが、なかなか荘厳な雰囲気が感じられて良かったですね。







平成館で開催されている「禅」は禅宗の寺院の中から国宝や重要文化財を多く含んだ書画や像などを中心に展示して、禅宗の成り立ちや教えなどを網羅する美術展です。

会場に入ると、いきなり白隠禅師の書いた達磨大師の迫力ある画が展示されていて、オオッという感じです。

水墨画や高僧の像などの展示も多いのですけど、茶道具などの展示がされている辺りに、禅宗と為政者たちとのつながりのようなものが垣間見れて面白かったですね。

全体的にどこか力が感じられるような展覧会でした。







2016年11月12日土曜日

映画「インフェルノ」を観ました

宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授が活躍する「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの三作目になる映画「インフェルノ」を観ました。

頭に銃撃を受けて記憶を一部失ったラングドン教授(トム・ハンクス)は、イタリア・フィレンツェの病院で目覚めたところを、警官を名乗る謎の女性に襲われるが、担当医のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)の手を借りて、からくも逃げ出す。

記憶喪失で何が何だか分からないラングドンは、自分の所持品の中にダンテの神曲を元にしたボッティチェッリの「地獄の見取り図」に隠された暗号を発見し、それが人類の人口増加による破滅を危惧する生化学者バートランド・ゾブリスト(ベン・フォスター)が企むウイルス拡散計画に関係していると考え、シエナとともに謎の解明に乗り出す。







いきなり全力で疾走するアクション・サスペンスで、フィレンツェやヴェネツィアなどの歴史的な建造物が見事ですが、少々落ち着きがないような印象を受けました。

人類の半数を滅ぼすウイルスをどこかに仕掛けたゾブリストと、それを阻止しようとするラングドンやWHOという構図ですけど、ゾブリスト側はバタバタせずに黙って見守っているだけで良かったような気がします。それとあまり歴史上の謎に関係していないような気がする。

舞台となる景色はキレイだし、テンポも良くて面白いことは面白いけど、歴史サスペンスとは思えないし、謎解きも特にないし、サスペンス物としても良い出来とは思えず、前作の「天使と悪魔」の方が面白かったですね。






2016年9月25日日曜日

宝塚宙組公演「エリザベート -愛と死の輪舞-」

 東京宝塚劇場に宝塚宙組公演「エリザベート -愛と死の輪舞-」を観に行きました。

 オーストリア皇帝のハプスブルク家に嫁いだ女性エリザベートと、彼女が少女の頃に彼女に恋した黄泉の帝王トート(死)との愛(?)を描いたミュージカルで、ベルバラと並んで宝塚で最も人気のある演目になります。

 1996年の雪組の初演、轟悠がルッキーニを演じて絶賛されたという舞台はおそらく観ていないと思いますが、それ以降はもう何度も観ているので、舞台の大まかな流れは分かっているし曲も知っていますが、それでも微妙な演出は違っているようで、何度見ても飽きない。

 今回のトート役の朝夏まなとは、私と波長が合うのか、歌っている歌詞の内容がよく聞き取れて良かったですね。朝夏まなとは平均以上に歌唱力があるトップスターではないと思いますが、この舞台では歌詞が良く聞き取れたので、何となく心地よい感じがします。

 「エリザベート」は歌う場面が多いし、良い曲が多いので、トップスターの声が分かりやすいのはありがたい。今まで観たトートの中では一番歌詞が聞き取れました。

 ただ家内も話していましたが、出演者が全体的にキーが高いというか、そんな印象を受けました。

 家内に言わせると、年齢を重ねたエリザベートが歌う場面では、今までの舞台ではもう少し低い声だったような気がするとの事。私は彼女ほど観劇している回数は多くないので、そこまでは分からないけど、確かに時折甲高いような気はしました。

 ただ今回のエリザベートも悪くはないというか、個人的にはなかなか良かったと思います。




2016年9月22日木曜日

エッシャー展 ~視覚の魔術師~

 先日横浜のそごう美術館で開催中の「エッシャー展~視覚の魔術師~」を観に行きました。





 トリック・アートや心理学を応用した不思議なだまし絵の画家としても有名なオランダの版画家エッシャーの作品展で、モノクロの版画作品に独特の情緒があって、平日ということもあって会場が空いていて、意外と良かったです。

 何となくキワモノ的な見方で、エッシャーの作品を観ていましたが、こうした展覧会で観るとエッシャーの取り組みが分かりやすく解説されていて、前衛的な芸術家だったことが理解できます。

 展示された作品は、ハウステンボス美術館のコレクションの中から選ばれた作品ということですが、殆どの作品が色彩を感じさせない版画で、独特の幾何学模様で緻密に構成された現代のデザインに通じる部分とヨーロッパの情景を感じさせる構図が、つい見入ってしまう不思議な魅力のある作品になっていて、見ごたえがありました。

 展覧会会場の最後には、エッシャーの世界を体験しようというコーナーがあって、二次元の絵画ではなく三次元の展示物で不思議な世界観を味わえるようになっています。ここの展示も面白かったですね。







2016年9月18日日曜日

映画「君の名は」

 映画「君の名は」を観ました。前評判は然程でもなかったと思いますが、興行成績が3週間ほど連続して1位の新海誠監督のアニメ映画です。

 1カ月後に千年ぶりだという巨大彗星が地球に接近する事が大きな話題となっているある日、自然豊かな山奥の田舎町に暮らす女子高生・宮水三葉は、東京で暮らす男子高校生・立花瀧になった夢を見る。一方で東京の男子高校生・立花瀧も、田舎町の女子高生になった夢を見ていた。

 お互いに変な夢を見たと思っていた二人だったが、同じような現象が続いて発生するうちに、単なる夢ではなく、お互いの身体が入れ替わっていることに気がつく。

 お互いにお互いが気になりだした二人。そしてある日・・・。





 なかなか余韻が残る映画でしたね。単なる男女の入れ替わり物語のような出だしですけど、時空を超えたSF映画でもあるし、ピュアな恋愛映画という感じもします。

 どうして?と思うような事もあるのですけど、意味不明というよりも映画の中では描ききれていない何かがありそうな、そんな印象の方が強い。

 映画は一度観たら十分という作品と何度でも観たいと思う作品がありますけど、この映画は後者の方ですね。面白かったです。





2016年9月2日金曜日

映画「キング・オブ・エジプト」

 9/9公開予定の映画「キング・オブ・エジプト」をネット試写会で観ました。

 原題が「GODS OF EGYPT」なので、なぜGodsをKingに変えたのかな?

 神々と人間が共に暮らしていた古代のエジプトを舞台に、エジプトの王位をめぐって繰り広げられる冒険ファンタジィですので、素直に原題通りにしておいた方が良かったように思います。





 映画は神々と人間の王オシリス(ブライアン・ブラウン)が、王座を息子の天空の神ホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)に譲ろうとする場面から始まります。

 そこに現れたのが、オシリスの弟で砂漠の神セト(ジェラルド・バトラー)。セトは王位がホルスに渡ることに納得せず、オシリスを殺害しホルスから王位を奪い、敵対する神々や人間を殺害してエジプトに圧政を敷きます。

 恋人のザヤ(コートニー・イートン)を失った盗賊ベック(ブレントン・スウェイツ)は、冥界に行ったザヤの命が尽きる前に彼女を救おうとして、ホルスとともにセトを滅ぼす旅に出るのですが・・・。


 一応古代エジプトが舞台で、登場する神々もエジプトの神ですが、あまりエジプトらしさを感じさせない映画のように思います。エジプト風の異世界ファンタジィと言う気がします。

 ホルスとセトの戦いがメインですけど、ホルスの王としての成長を描いていて、そちらがメインテーマという感じ。

 なかなかお金をかけた映画のようですが、派手なだけで中身が薄い大作という印象でした。

 ただ、私はこういう映画は好きなので楽しめましたが・・・。





2016年9月1日木曜日

油木美林と白駒の池

8/28-8/29にバスツアーで木曽の油木美林と蓼科の白駒の池まで行きました。

最初に観たのが、木曽・大桑村の阿寺渓谷です。犬帰りの淵まで行きましたが、道幅が狭いので自分で運転していく自信はなし。


ともかく川が緑色に映えて、水遊びをする人たちも多くて、涼しげでした。



その後、浦島太郎が晩年を過ごしたといわれる上松町の寝覚の床を上の方から見学。ここで浦島太郎が玉手箱を開けたとか・・・。





そして木曽の御嶽山が望めるという九蔵峠の展望台に寄りましたが、雲がかかっていて御嶽山は良く分からなかった。



そして、この日最後に訪れたのが尾ノ島渓流ですが、ここが良かったですね。

時間の問題か場所の問題か、あまり長時間居られなかったし、道路から少し離れた橋の近辺までしか行けませんでしたが、秘境の雰囲気が漂う苔むした岩がとてもキレイで水が清い場所です。









尾ノ島渓流を見学した後は宿に宿泊してゆったりしました。


翌日、最初に向かったのが、今回のバスツアーのメインで御嶽山の裾野に広がる油木美林です。樹齢300年の木々が茂る原生林で、前日見学した尾ノ島渓流と同様に、神秘的な雰囲気が漂っています。森の中を散策できるコースになっている観光地になっています。











そして最後に向かったのは、八ヶ岳の麓、蓼科の白駒の池です。残念ながらここに来ての大雨で、白駒の池の全貌は見られませんでしたが、駐車場から池に向かう途中の原生林は堪能できました。














2016年8月23日火曜日

映画「シン・ゴジラ」を観ました

映画「シン・ゴジラ」を観ました。

ハリウッド版ゴジラが何作も作られ、世界的にファンが多い日本発の怪獣映画を、「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明監督が総監督としてフルCGで作成した東宝の特撮映画です。

今更ゴジラ映画もないよな、と思っていましたので、あまり観る気もなかったのですが、どうも公開されてから評判が高いようなので、どんなものか観てみようかと思った次第です。

東京湾に突如現れた謎の巨大不明生物が、鎌倉に上陸して街を破壊しながら進んでいく場面が早いうちに展開されます。当たり前ですが、想定されていない事態に政府は混乱し、被害を防ぐための初動体制が取れません。

会議は開かれますが、巨大生物を排除すべきか捕獲すべきか、法律的な根拠はどうするなどと、どこか悠長なことを話しているうちに被害が拡大、いよいよ攻撃を開始するかという時に、生物は突如海の中に戻っていきます。しかし巨大生物が進んだ地域は放射能汚染が発生していて、この生物が海中に廃棄された核のゴミを食物としていた事が明らかになります。

甚大な被害を受けた日本に対して世界各国からお見舞いの言葉が送られてきて、日本政府は被害を受けた地域の復興計画を策定しようとしている時、また巨大生物が日本に上陸してきます。しかも以前よりも巨大化し、更なる被害を与えながら。

政府も重い腰を上げ、巨大生物ゴジラを殺傷するために自衛隊に攻撃命令を下すのですが・・・。






この作品を怪獣映画と呼ぶのは難しい気がします。映画のかなりの部分は会議室での対策場面や、右往左往する政治家や役人の姿が描かれている場面が多いし、そこがこの映画のテーマの一つなんだろうと思います。

そしてもう一つのテーマは、そうした想定外の事態に対しても淡々と職務を遂行する現場の担当者たちの姿。自衛隊だったり、消防だったり、警察だったり、または普段は変人扱いされている、規格外の役人たちが困難に立ち向かう姿が描かれています。

それに対して街を破壊して歩くゴジラは、あまり自己主張していない。でも自己主張していないからと言って存在感が軽いわけでなく、巨大で恐怖を撒き散らす姿にどこか物悲しさが漂っていると感じたのは私だけでしょうか。

攻撃されたゴジラが口から光線を吐き、ビルをなぎ倒していく場面はすごく迫力がありました。

大人のゴジラ映画を観たようです。




2016年8月14日日曜日

宝塚月組公演「NOBUNAGA<信長> 」

 東京宝塚劇場に宝塚月組公演「NOBUNAGA<信長> / Forever LOVE!!」を観に行きました。

 「NOBUNAGA<信長> -下天の夢-」は、天下統一を目前としながら家臣の明智光秀に討たれた戦国の英雄・織田信長を主人公にしたオリジナル脚本のロック・ミュージカル。いきなり桶狭間から敗走する今川義元を、信長の正室・帰蝶が迎え撃つような場面から始まっては、これは歴史を題材にした物語ではなくファンタジーとして観なくてはという気になります。

 天下布武を掲げて、戦乱の日本を統一するため、第六天魔王と呼ばれ恐れられながらも、自らの信じる道を突き進んだ織田信長の壮大なビジョンと夢を描いた作品なんだろうと思いますが、分かりづらいし、面白みも感じなかったというのが正直なところ。

 但し、龍のように生きるという背景が、この公演で対談するトップスターの龍真咲になぞらえているようで、そういう点ではトップスターの退団公演らしい作品なのかも知れません。

 しかし、信長を題材にするなら、もっとスタンダードな物語でいくらでもやりようがあっただろうにとは思います。

 ショーの「Forever LOVE!!」はラテンを中心にした華やかな雰囲気のショーで、こちらは楽しめるショーでした。

 私自身は懐かしいラテンの名曲なんて、今では宝塚の舞台以外では殆ど耳にする機会がないので、かえって斬新な印象を受けます。

 ロケットの「La Bamba」はノリが良くて面白かったですね。




2016年8月6日土曜日

映画「64-ロクヨン」

映画「64-ロクヨン-前編」と「64-ロクヨン-後編」を、有楽町スバル座で観ました。

横山秀夫のベストセラー・ミステリィを前後編で映画化した作品です。

昭和64年に起きた未解決の女児誘拐殺人事件「ロクヨン」。警察は犯人に翻弄され続け、誘拐された少女は廃車の中から遺体で発見され、2000万円の身代金は奪われ、犯人を逮捕することが出来ずに、事件から14年が経過して時効を迎えようとしていた。

当時の捜査担当者だった刑事三上(佐藤浩市)は、刑事部から警務部の広報官に異動となり、上司である警務部長・赤間(滝藤賢一)の指示を受けて、自分の意に沿わない広報を行い、東洋新聞の秋川(瑛太)を始めとした県警記者クラブと軋轢を生んでいる。

そうした中で、突然警察庁長官が県警の視察に訪れることが決まり、その際に「ロクヨン」の被害者である雨宮宅を訪問して事件解決の決意を表明するとして、三上は赤間から雨宮(永瀬正敏)の了解を取るように命じられる。

本来は捜査続行中の刑事部が雨宮に依頼すべき事案だが、県警内部では刑事部と警務部の権力闘争が深刻化していた。






流石に横山秀夫の警察小説が原作だけあって、テーマと構成がしっかりしたヒューマン・ミステリィになっています。

誘拐事件のあらまし、14年の月日にとり残された父親の悲哀、警察内部の保身と権力争い、警察とマスコミの対立などが重層的に描かれて、奥の深い映画に仕上がっていて、前編・後編合わせて約4時間の作品が長く感じなかった。

伏線も上手く貼られているし、配役もハマっているように思います。

ただ、二部構成の映画の前編の方が緊迫感があって、本来は盛り上がるはずの後編が意外とそれ程でもなかったのが少々残念でした。




2016年7月23日土曜日

ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

 六本木の国立新美術館で開催中のヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たちを観に行きました。

 ヴェネツィアのアカデミア美術館の所蔵品による展覧会ということで、本邦初だそうです。

 ルネサンス期のヴェネツィア絵画がテーマで、15世紀から17世紀初頭までのヴェネツィア・ルネサンス絵画約60点が展示されている展覧会で見ごたえがありました。

 ただ残念ながら、あまり日本では馴染みのない画家が多くて、特に絵画に造詣が深いわけでもない私には、ジョヴァンニ・ベッリーニやティツィアーノと言われてもピンと来ません。フィレンツェのルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなら知らない人が居ないと思いますが・・・。

 展示された多くの作品は宗教画で、特に今回の展覧会の目玉でサン・サルヴァドール聖堂の祭壇画、ティツィアーノの「受胎告知」などを観ると、何となく敬虔な気分になるから不思議です。

 ルネサンス期の絵画というと、何となく暗い色調の絵画を連想してしまうのですが、ジョヴァンニ・ベッリーニの「聖母子(赤い智天使の聖母)」がそうであるように、意外と明るい色彩の絵画が多くて、保存が良いのか修復がされているのか、15世紀に描かれた作品とは思えません。

 あまり知名度がないので、空いている展覧会でしたが、ゆったりと鑑賞出来たし、なかなか良かったですね。





2016年7月18日月曜日

映画「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」

映画「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」を、4DX-3Dで観ました。

地球侵略を試みる絶対的な力を持つエイリアンに対峙する人類の姿を描いた1996年のSF超大作「インデペンデンス・デイ」の続編です。







からくもエイリアンを退けた勝利の時から20年後の世界が舞台です。

前回の闘いを教訓にして、地球防衛システムを整備した人類。その戦勝を祝う記念する日に、以前にも増した戦力で宇宙からの侵略者が再び地球に襲いかかる、といった内容のSFアクションです。

相変わらずのアメリカ至上主義に加えて、中国に気を使った配役と設定が気になりますが、SFアクションとしてはFSXの出来栄えも凝っているし悪くはないと思います。

但し、作品の中身が空虚すぎる・・・。細かいことにこだわらずに素直に楽しめば良い類いの映画なのは百も承知だけど、ここまで来るとどうなんだろう。

荒唐無稽は前作も同じですけど、前作はそれなりに筋が通っていたと思います。

しかしこの作品は、20年前の事件を引きずり過ぎなのか、全体的に散漫な印象になってしまい、中身が薄い大作映画になってしまった印象です。宇宙最強とも言えるような凶悪なエイリアンに、数機の宇宙船パイロットたちが気持ちだけで戦いを挑んで勝利するなんてすごすぎる。

私は、いわゆるゲーム酔いをするタイプで、マリオカートで気持ち悪くなってしまいます。正直言って普通の2Dで観たかったのですが、諸般の事情で4DX-3Dで観ざるを得なりました。

はじめの数分で、座席はちょこちょこ動くし、こりゃダメかもと思いましたが、観ているうちに慣れました。この程度だったら問題ないですね。

それが分かった事が収穫です。

続編がありそうな終わり方ですけど、期待できるのかな?





2016年7月9日土曜日

宝塚雪組公演「ローマの休日」

 赤坂ACTシアターに宝塚雪組公演「ローマの休日」を観に行きました。

 ヨーロッパ各国を歴訪中の某国の王女とアメリカ人新聞記者との1日の恋を描いた、グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンが主演したウィリアム・ワイラー監督の名作映画を宝塚がミュージカル化した舞台です。

 概ね原作通りに展開する物語で、元の映画がロマンチックな名作映画として高い評価の作品だけに、どうなんだろうと思って観ましたが、意外と悪くない、というか予想していたよりも面白かったですね。

 グレゴリー・ペックが演じたジョー・ブラッドレー役は早霧せいなで、どうしても名優グレゴリー・ペックの重厚さや味わいは出せていないと思いますけど、宝塚の男役としてはまずまずの雰囲気だったように思います。

 この作品の主役は、どうしてもアン王女になってしまいますが、どこか浮世離れした純粋無垢な少女のような女性を演じた咲妃みゆが、意外と違和感がなくて良かった。

 少しせつないロマンチック・コメディに仕上げたミュージカルで、こういう雰囲気は宝塚歌劇らしくてまずまず楽しめる舞台でした。


2016年7月2日土曜日

ほえみの御仏展と古代ギリシャ展

 上野の東京国立博物館にほえみの御仏展古代ギリシャ展を観に行きました。

 本館で開催されているほえみの御仏展は、奈良中宮寺門跡の国宝・半跏思惟像と、韓国の国立中央博物館所蔵の国宝78号・半跏思惟像の二体の仏像のみを展示した展覧会です。

 この二体の公開だけで一般の入場料が千円だから、随分とコストパフォーマンスの悪い展覧会ですね。

 更にこの展覧会の影響なのか、東京国立博物館に入館する際に手荷物検査が実施されていて、国立博物館で手荷物検査というのは、私は初めての経験でした。

 半跏思惟像とは、片足を膝に乗せ、手を頬に添えて、何か物思いにふける仏像のことですが、韓国の仏像は銅造でサイズはやや小さめ、6世紀に作られたもので、中宮寺門跡の仏像はクスノキで作られた仏像で7世紀のものです。

 仏像の顔立ちや姿にそれほど大きな違いはなく、解説がなければ、どちらがどちらの国の物かという事が分からないくらいです。

 例えばインドの仏像になると、明らかに日本の仏像とは違っていますけど、日本と韓国ではそこまでの違いはなかったですね。

 仏像二体を見ただけなので時間はかからなかったけど、国宝の仏像をこうして間近に見る機会はないと思いますので、なかなか良かったです。





 平成館の古代ギリシャ展は、内容が濃い割には意外と空いていました。

 「古代ギリシャ世界のはじまり」から「ヘレニズムとローマ」まで8章に分けたテーマに沿って展示されています。紀元前6800年~紀元前300年くらいまでの長い期間の物が展示されていて、ギリシャ文明の奥深さを感じる内容です。

 壺や盃、土器、人物・神々の像、装飾品、貨幣などが多く展示されていますが、展示物から当時のギリシャ人たちの生活を垣間見れるような内容になっていて、興味深かったですね。

 あまり混雑していないので、ゆったりと見学できるのも良かった。





2016年6月26日日曜日

宝塚花組公演「ME AND MY GIRL」

 東京宝塚劇場に宝塚花組公演「ME AND MY GIRL」を観に行きました。

 瀬奈じゅんと彩乃かなみの「ME AND MY GIRL」は多分観に行ったことがあると思います。天海祐希と麻乃佳世の舞台も観たと思うけど、何しろ昔の事は頭のなかから消えていて、細かい場面は不思議なほど覚えていない。おかげでフレッシュな気持ちで観劇できます。

 イギリス・ロンドンの名門貴族の館が主な舞台のミュージカル・コメディです。

 名門貴族ヘアフォード伯爵家の亡き当主が下層階級の娘に産ませた私生児のウイリアム(ビル)が、伯爵家の跡継ぎとしてヘアフォード家にやってくる場面から物語は始まります。ビルはロンドンの下町・ランベスに暮らしていた無教養の青年で、恋人のサリーを連れて、状況をよく理解できないままに弁護士パーチェスターに連れてこられた。

 ビルが伯爵家の跡取りとして認められるためには、遺言執行人であるビルの叔母マリア公爵夫人と、公爵夫人の友人ジョン卿が、跡継ぎとしてふさわしいと認める必要がある。粗野なビルを見て否定的なジョン卿に対して、マリアはビルを伯爵家の跡取りとして問題ないように自分が教育すると言い放つ。

 しかしビルが伯爵家の後を継ぐには、もう一つ彼にふさわしい女性と結婚するという条件があったが、ビルにはサリー以外と結婚する気がなかった。

 マイ・フェア・レディのような雰囲気がある、悪巧みをする人物が登場しないロマンチック・コメディです。

 こういうコメディはあまりハズレがないし、明日海りおと花乃まりあのトップ・コンビも無難にこなしていたように思います。こういった軽いタッチの明るいミュージカルを日本で観劇できるのは、おそらく宝塚歌劇だけのような気がします。





2016年6月22日水曜日

映画「団地」を観ました

 映画「団地」を観ました。

 一人息子を交通事故で亡くした事から、漢方薬局をたたんで団地に越してきた山下清治(岸部一徳)とヒナ子(藤山直美)の夫婦。漢方薬を作ることが生きがいだった清治は、毎日近くの公園で時間を潰し、ヒナ子はスーパーでレジ打ちのパートをしている。

 おかしな言動をする青年(斎藤工)から依頼された漢方薬を定期的に作ることが楽しみだった清治は、団地の自治会長選挙に現会長の行徳(石橋蓮司)の妻・君子(大楠道代)に推薦されて立候補するが、選挙で行徳に負けたことですねてしまい、「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れるようになってしまう。

 ところが清治が何日も姿を見せなくなった事で、団地内の奥様方は清治がヒナ子に殺されたのではないかという変な妄想を抱き始める。






 第19回上海国際映画祭で、主演の藤山直美が金爵賞最優秀女優賞を受賞したコメディ映画です。

 しかし少々分かりづらいというか捻った作品です。

 マスコミに代表される他人のプライバシーを踏みつけるような世相を皮肉っている映画だと思いますが、いつの間にか人情喜劇っぽい展開の映画が、SF・ファンタジィのようになり、独特のユーモアについていけないと楽しめない作品のような気がします。

 観ていて何度かバカバカしさに笑えましたが、どこか上方漫才のような雰囲気がありますね。




2016年6月19日日曜日

メディチ家の至宝展

 白金の東京都庭園美術館に「メディチ家の至宝展」を観に行きました。

 商家から始まり、銀行家として莫大な財を成し、イタリア・フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチなど芸術家たちの強力な擁護者であるとともに、権謀術数が渦巻くフィレンツェとヨーロッパで300年に渡って繁栄したメディチ家の、一族の肖像画やジュエリーなどを展示した展覧会で、会場となる庭園美術館が朝香宮の邸宅だったこともあって、展覧会のテーマと会場がマッチしたユニークな展覧会でした。

 メディチ家は歴史教科書にも書かれているし、名前くらいは聞いたことがある方が多いと思いますが、私などは敵対者を毒殺した暗い歴史のイメージが強くて、中世暗黒時代の印象を持ってしまうのですが、こうして展覧会を観て説明文などを読むと、歴代の当主には野心的な人物もいれば、芸術には興味があるけど政治にはあまり興味が無い人物もいて、何となく思い描いていたものとは違った感じです。

 それに長命な人が少なくて、病気だったり暗殺されたりで、あまり幸せな一族という感じがしません。

 それでもメディチ家最後の当主となったアンナ・マリア・ルイーザが「メディチ家のコレクションがフィレンツェにとどまり、一般に公開されること」を条件に、すべての美術品をトスカーナ政府に寄贈したという逸話を読むと、芸術とフィレンツェの庇護者としての役割を最後まで全うしたのだなと、改めて感じ入りました。

 展覧会の展示品はカメオなどを使い、精密な細工が施された装飾品が多くて、なかなか見応えがあったと思います。





2016年6月18日土曜日

宝塚星組公演「こうもり / THE ENTERTAINER!」

 東京宝塚劇場に家内と二人で宝塚星組公演「こうもり / THE ENTERTAINER!」を観に行きました。

 「こうもり」はヨハン・シュトラウス二世のオペレッタ「こうもり」を宝塚風にアレンジしたミュージカルで、ところどころ分かりづらいというかピンと来ない場面もありますけど、「…こうもり博士の愉快な復讐劇…」という副題の通り、明るい喜劇ですので素直に観て愉しめば良い作品です。

 復讐劇と言っても、酔っ払った親友アイゼンシュタイン侯爵に縛られてウィーンの街で恥をかかされたファルケ博士が、アイゼンシュタインも同じような目にあわせようと企むという他愛のない話です。宝塚らしいヒーロー・ヒロインが絡むロマンチックな要素は殆どありませんが、これはこれで良いのでは・・・。

 「THE ENTERTAINER!」は面白いショーでした。

 大人数で踊る場面が比較的多くて、特に「ショウほど素敵な商売はない」は、宝塚の雰囲気が良く出ていたし、なによりトップスター北翔海莉が歌も上手だし、ダンスのなかなかで、こういう作品ではトップスターが達者だと安心感がありますね。

 ショーの終わりごろに演る事が多いラインダンスが早めに設定されていたので珍しいなと思っていましたが、こういう形のラインダンスがあれば当然の演出でしたね。

 今回の公演はミュージカルよりもショーの方が、私は面白く感じました。




2016年6月5日日曜日

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展

 六本木の国立新美術館に「ルノワール展」を観に行きました。

 日本で人気が高い印象派の絵画、中でもルノワールはモネと並んで最も人気が高い画家と言えると思います。

 今回の展覧会の目玉は「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が日本ではじめて展示されるという事ですね。美術書や教科書で見たことのある人がほとんどだと思いますけど、私もこの作品が実物で見れたのはやっぱりウレシイ。

 私自身、この展覧会が巷であまり評判になっていないなと感じていましたが、会場は意外と混んでいなかった印象です。

 絵画の展覧会もムラがあって、何でこの展覧会がこんなに混んでいて、あの展覧会が空いているのか?と思うことがよく有りますけど、ルノワール展はもう少し混雑しているだろうと予想していたので少々意外でした。

 まぁ、会期は4/27から8/22までなので、これから混んでくるかもしれませんが・・・。

 個人的にはルノワールの作品は、以前はそれ程好きではなかったのですが、こうして観てみると確かに何となく明るい雰囲気がする作品が多くて、観ていて心地良いですね。

 人物画が多くて、女性はどことなくぽっちゃりしていて、若い頃はそこが好きじゃなかったのかもしれないけど、今は安心するというか、人生が楽しいものとして描かれているように思えて、ルノワールはやっぱり大したものだと改めて感じました。

 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」や「ピアノを弾く少女たち」も良いけれども、ルノワールが後見人を務めたというジュリー・マネをモデルにした「ジュリー・マネあるいは猫を抱く子ども」が、そのエピソードも含めてとても良かった。

 若冲展と違って異常に混雑していないし、今だったらオススメの展覧会ですね。





2016年5月21日土曜日

「俺たちの国芳 わたしの国貞」展

 渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで「俺たちの国芳 わたしの国貞」展を観ました。

 ボストン美術館所蔵の浮世絵コレクションから、歌川国芳と歌川国貞の選りすぐりの作品を展示した浮世絵展です。

 会場は歌舞伎に見立てて、一幕目、二幕目というように分けて、更にテーマも「髑髏彫物伊達男」とか「物怪退治英雄譚」とか、一般ウケするような風に表示して、元々が大衆のものだった浮世絵が身近に感じられるような工夫がされていました。

 一幕目の方は山東京伝の戯作や歌舞伎などを題材にした伝奇物テーマのようになっていて、髑髏やら怪魚やらが登場する賑やかで大芝居な浮世絵が多く展示されています。

 二幕目は歌舞伎の役者絵や美人画、滑稽な浮世絵などが多く展示されています。

 展示品が江戸後期の版画とは思えないほど状態が良くてキレイなのに驚きます。国芳や国貞の錦絵は、漠然と思っている浮世絵よりも艶やかで、何となく江戸というよりも明治の香りを感じました。

 展覧会は私の予想よりも混んでいました。浮世絵展でここまで混雑しているのも珍しいかも。

 まぁ上野の東京都美術館で開催中の若冲展は、今では入場するのに3時間待ちみたいですので、こちらは会場内は混んでいると言っても入場するのには時間がかからないし、まだマシですか。

 なかなか興味深い浮世絵展でしたね。







2016年5月14日土曜日

伊藤若冲展を観に行く

 家内と二人で東京都美術館に「生誕300年記念 若冲展」を観に行きました。

 4/23に続いて2回目の鑑賞となりますが、いや~混んでいましたね。(前回の記事「生誕300年記念 若冲展」)

 前回は9:30に開場のところを、8:30頃に会場に着いて、 門の前でそれなりの列は出来ていましたが、300人も400人も前にいたとは思えない。

 しかし今回は8時前に東京都美術館に着きましたが、驚く程の行列が既に出来ていました。門の前には並びきれずに、芸大の方に行く道沿いにずらっと列が続いています。

 東京都美術館に入館するのに、あんなに並んだ記憶はありません。しかも私たちの後からも人が途切れることなく並んでいく。この日は、なんでも最長で4時間待ちだったとか。

 あまりにすごい人で、一瞬どうしようかと思いましたが、会期も残り少ないし、どうせいつ行っても混んでいるしで、素直に並んで待っていましたが、意外なことにそれでも9:40頃には会場に入れたと思います。

 但し前回と違って、会場内がとても混んでいました。

 しかし若冲はやっぱり何度観てもすごいですね。遠くから観ても、近くから観ても素晴らしい。
 目玉展示の動植綵絵は観れましたが、落ち着いてゆっくりとと言う訳には行きませんでした。

 あれだけ混雑すると、じっくり観るという訳にはいきません。やっぱり立ち止まらずに流れていないと他人の迷惑になりますから・・・。

 入場制限をして、入場時間を予約制にするとかした方が良かったのでしょうね。入場するのに4時間待ちは、やっぱり無駄な時間だし宜しくないですよね。

 ともかく早めに一度行っておいて良かった。

2016年4月30日土曜日

黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-

 東京国立博物館・表慶館に「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」展を観に行きました。

 表慶館で開かれる展覧会は意外と空いている事が多いのですけど、この黄金のアフガニスタン展は予想外の混雑ぶりでした。平成館で開かれていた黒田清輝展よりも、人口密度から言えば混雑していたのではないでしょうか。

 アフガニスタンと言えば、内戦とタリバンの勢力伸長で仏教遺跡に大きな被害が発生したことで知られています。

 もともとシルクロードの要地として栄えた場所ですから、古代ギリシアやローマの影響を受けた遺跡も多いらしくて、この展覧会で古代ローマ展でも観ているような遺跡が展示されているのが、やや不思議でした。

 私のイメージでは、もっと仏教遺跡に関する展示が多いものと思っていました。

 今回の展覧会の目玉のひとつが、アフガニスタン北部のティリヤ・テペで1978年に発見された、有力者の6基の墓に埋葬されていた装身具で、金やトルコ石などの宝石がふんだんに用いられた見事な装飾品が展示されています。

 こういう人類の宝物が狂信的な過激派により破壊されるのは、とても残念なことですが、今回の展示品はそういう事態を防ぐために、身の危険も顧みずに貴重な文化財を隠匿した国立博物館職員たちの勇敢な行動によって残されたものだそうで、そういう点でも意義深い展覧会になっています。




特別展「生誕150年 黒田清輝 ─ 日本近代絵画の巨匠」

 東京国立博物館・平成館に「黒田清輝 - 日本近代絵画の巨匠」展を観に行きました。

 黒田清輝と言えば「湖畔」で広く知られ、日本に近代西洋絵画を広めた人物ですが、意外と彼の作品を生で見る機会は少ないような気がします。

 有名な「湖畔」は、私が子供の頃に初めてシートで購入した記念切手になっているし、教科書にも掲載されていて、日本の絵画の中で最も知られている作品の一つだと思いますが、私は記憶にあるかぎり本物を観るのは初めてだと思います。

 黒田清輝は描いた作品もさりながら、フランスに留学中に近代絵画を広く学び、日本に近代美術を広めた功績が大きく、また黒田自身もそういう使命感を持っていた点が偉大な人物だと改めて思いました。

 日本に分かりやすい形で西洋絵画を伝えるために、彼自身の画家としての欲求は抑えがちだったような雰囲気もあり、案外と巨匠の割には大作が少なく、先駆者としての苦労が忍ばれます。

 今回の展覧会は黒田清輝の生誕150年を記念した大回顧展で、黒田清輝の代表作がほぼ網羅されている展覧会となっていますが、会場が意外に混雑していないのが不思議でした。





2016年4月29日金曜日

迎賓館赤坂離宮を見学しました

 東京都港区の迎賓館赤坂離宮を見学しました。

 今年から一般公開されている迎賓館、事前にインターネットで予約して、指定された時間に出かけましたが、それでも長い列が出来ていました。

 入場者一人ひとりの手荷物検査があるので、まぁ当然といえば当然ですね。

 前庭の見学は無料で自由に出来ますが、但し好き勝手に入れるわけではなく、かなり行列が出来ていました。

 私たちが見学したのは迎賓館本館と主庭で、こちらは事前にネットで申し込むか、当日に先着順で受付を済ませるかです。当日受付の場合は早めに行って済ませて、入場時間まで待たなくてはいけないので面倒そうです。

 料金は大人千円でした。券売機を使うのですが、5千円、1万円札が使えなかったので、千円札がないといけない。

 本館内は撮影禁止で、階段の手すり以外は触れるのもNG。当たり前ですけど・・・。

 入場者数に制限がありますので、混んではいるけど押し合いへし合いする程ではありません。

 色々な広間を見学しましたが、流石に海外の賓客を迎える施設ですから豪華なものです。基本は洋風ですが、ところどころに日本を意識した意匠が取り入れられているのが面白いです。


迎賓館本館と主庭



 迎賓館本館を見学した後は、主庭を見学して、前庭の方に出てから帰りました。

 迎賓館は門の外から見たことはありますけど、中に入るのは初めてです。キョロキョロしてしまいました。


前庭と迎賓館本館