2015年6月27日土曜日

映画「チャイルド44」

 映画「チャイルド44」をGAGAのオンライン試写会で観ました。

 原作は2009年度の「このミステリーがすごい!」海外編第1位に輝いたトム・ロブ・スミスのサスペンス・ミステリィです。読まなくちゃと思いつつも結局読み損なっていたミステリィでしたから、映画化されていい機会かなと思って試写会に申し込んだら当たりました。

 スターリン政権下のソ連で起きた少年ばかりを狙った連続殺人事件を主題にして、圧政下でも正義感を失わない男と、初めは心がすれ違いながらも絆を深めていく夫婦の愛を描いた作品です。

 主人公のレオ・デミドフ(トム・ハーディ)は秘密警察のエリート捜査官だったが、スパイの嫌疑を受けた妻ライーサ(ノオミ・ラパス)を庇って僻地の民警に左遷される。その地で起きた少年の殺害現場に立ち会ったレオは、その手口がモスクワで起きた少年の事件と酷似していることに気がつき調査を始める。しかし共産主義の栄光と理想国家を謳うソ連内では殺人事件など存在しないとして捜査は妨害される。


 ミステリィというよりは人間の尊厳や生き様を描いた作品で、主人公レオも犯人も戦争の犠牲者と言えるし、そういう世界を描いています。

 但し少々分かりづらい気はしました。理想論はともかく、実際に人間が生きている社会で犯罪が起きないはずもなく、単純にソ連に犯罪はないというような理由だけで捜査が滞るというのが正直ピンと来ない感じ。

 この辺りは原作を読んでみたいと思いましたが、全体的には暗い色調の中で迫力のある人間ドラマが展開されて重厚な作品という気がします。ラストも悪くなかったですね。


   チャイルド44公式サイトはこちらです。 → http://child44.gaga.ne.jp/




2015年6月7日日曜日

デッド・シティ2055

 映画「デッド・シティ2055」を観ました。

 退廃した未来社会。街を牛耳る巨大企業を運営するジュリアン(ブルース・ウィリス)は富裕層に向けた享楽的なリゾート都市「VICE(ヴァイス)」を運営している。

 ヴァイスは倫理を忘れて快楽にふけることが出来る場所。人間にそっくりなレプリカントを従業員として配置して、人間の客はレプリカントに暴力を振い殺人を犯し、現実世界では出来ない欲求を満たす。

 ヴァイスで暴行や殺人の味を覚えた変質者が現実社会で同様の事件を起こすことに危機感を感じている刑事ロイ(トーマス・ジェーン)は、ヴァイスの中で行われていることを何とかしたいと考えているが、ジュリアンに買収されている警察上層部はロイに対してヴァイスに関わるなと警告している。

 そうした中、殺害されても修復され記憶を上書きされるレプリカントのケリー(アンバー・チルダーズ)は、消去されたはずの記憶が突如蘇る不具合を起こし、混乱したままヴァイスから抜け出し逃走する。

 レプリカントが逃げ出した事実が発覚することを防ぐため、ジュリアンは特殊部隊を街に送り出すのだが・・・。


 まぁ、こんな話です。感情を持ち、自分を人間だと信じて疑わない人間にそっくりなレプリカント。レプリカントを使って行われている非人間的な行為。どこかで見たようなテーマの映画ですが、テーマの重みの割には全体的に話が軽くて整合性が取れていないように思えました。

 そこそこ楽しめましたが、二番煎じ三番煎じのSF映画ですので、もう一捻り欲しいところですね。