2015年12月13日日曜日

劇場版 MOZU

映画「劇場版 MOZU」を観ました。

逢坂剛の原作小説も読まず、テレビ化されたドラマも観ずに、どんな話かも知らずに何の先入観も予備知識もない状態で観たサイコ・サスペンス風のミステリィ映画。TVドラマの劇場版って、大抵はドラマを観ていないと良く分からないというのが多いのですが、まぁこの作品もおそらくそうだと思います。

主人公はおそらく西島秀俊が演じる刑事の倉木でしょうが、家族を劇的な事件で失った結果、警察官らしいこともせずに飲んだくれている。そんな中高層ビルで発生したテロ事件。

銃を乱射する犯人グループの狙いは、実は別の場所でペナム共和国籍の少女を誘拐することだったが、たまたまその現場に居合わせた倉木に誘拐を阻止される。

これを皮切りに事件の黒幕が計画した悪夢に倉木は引き込まれていく。






勝手にこんな風な物語かな?と想いながら観ましたが、概ね合っているんじゃないかという気がします。

主要な登場人物が多くて、筋書きも複雑そうな物語を2時間程度にまとめるのですから、相当の力技が使われていて全体的に唐突に物語が進んでいきます。

もう有無を言わせない感じ。当然ながら矛盾も多いのですが、そういうことを考えないで観ていられれば、それなりに面白い作品なんだろうと思います。

ただこういう陰謀物でいつも釈然としないのは、やっぱり悪の組織の構成員が自分にとって利がないことに無条件に従うことですね。

松坂桃李演じる殺人狂のテロリストは、そもそも頭がおかしいので分かるけど、宗教のようなものが絡むかもっとはっきりした洗脳がないと、末端の構成員も人間ですから、なかなかいつまでも無謀なことに付き合わないと思いますけどね。

それと登場する人物が簡単に死んだり、逆に異常に不死身だったりしてすごいね。

映画を観た後で少々消化不良となったのは、やっぱり原作を知らないからだろうと思います。



2015年12月11日金曜日

「始皇帝と大兵馬俑」展

 上野の国立博物館に「始皇帝と大兵馬俑展」を観に行きました。



 個人的にはとても興味があった展覧会なのですが、なぜかあまり大きな話題にならず、然程混雑していないという話でしたが、確かに国立博物館の平成館で開催される特別展には珍しく、行列を作ってはいませんでしたね。

 しかし紀元前3世紀に中国大陸に統一王朝を打ち立て、中国のみならずその後の世界に大きな影響を与えた秦の始皇帝の世界を振り返り、1974年に発見されたという「兵馬俑」の遺跡を展示するという興味深い展覧会で、8千体あるという将兵の中から本物が何体か展示されていて、私は圧倒された感じです。

 正直言って今の中国はあまり好きではないけど、それでも紀元前にあれだけのモノを作り上げ、先進的な文明を築いた古代中国には尊敬の念を禁じえません。

 この展覧会は観る価値があると思いますね。



2015年11月29日日曜日

宝塚花組公演「新源氏物語」

 東京宝塚劇場に宝塚花組公演「新源氏物語/Melodia」を観に行きました。

 「新源氏物語」は田辺聖子の「新源氏物語」を宝塚のミュージカルにしたもので、なかなか絢爛豪華な舞台でした。源氏物語の舞台化というのは、王朝絵巻といえば聞こえは良いけど、現代の倫理観とは大分違っている平安貴族の恋物語が主題ですので、なかなか描き方が難しいのだろうと思います。

 そうした制約の中で、長い物語をコンパクトに描いていて中々良かったと思います。全体的に舞台がきらびやかで、特にオープニングの鮮やかさは見事でした。


 ショーの「Melodia」も良かったですね。私はショーになると妙に眠くなってしまうことがありますけど、このショーは飽きさせなく躍動感があって、全体的にキレがあって、観ていて楽しかった。

 舞台全体に統一感があって華やかで、何が良いのかなぁと思って観ていましたが、音楽が良いんですね。オーケストラが乗って演奏しているような感じがして、リズム感が良くて、それと舞台のダンスが良く調和していました。最近の宝塚のショーの中では私はこれが一番良かった。




2015年11月21日土曜日

春画展

 先日、文京区目白台の永青文庫で開催されている「春画展」を観に行きました。結構巷で話題になっている、浮世絵の春画を展示した18禁の美術展ですが、なかなかどうして、こうした主題の浮世絵を美術展として開催できる時代になったのだなぁと感心してしまいました。30年前だったら間違いなく開催できなかったでしょうね。

 春画そのものは、おそらく浮世絵以外にも、または日本以外にもあるのだろうと思いますが、やっぱり内容が内容だけに公に出来るものではなさそうで、日本ほどおおらかに数多く描いた国はないと思います。こういう作品を見ると、日本人はものごとを率直に見て、実に柔軟な考え方をする民族だったようですね。表現力も構成も下手なAVよりも余程よく出来ているような感じ。浮世絵になると下品な印象があまりないのが良い。

 こうした版画に初めて接した欧州の人たちはさぞかし驚いたでしょうね。ここまで性行為をあからさまに描いた絵画が、当時のヨーロッパで手に入るとはとても思えません。今こうして見てもレベルが高いですものね。何だか日本人ってすごいなぁ。

 永青文庫には初めて行きましたが、こんなところがあったんですね。美術館として利用されているのは、江戸時代は細川家下屋敷のあった敷地の細川家の事務所だった建物のようで、外観はそうでもないけど、内部はなかなか趣があります。

 春画展は混んでいるという話を聞いて平日の朝イチで出かけましたが、それ程の大行列があるわけではなく、ゆったりと鑑賞できました。但し館内はあまり広くないので、大勢の方が鑑賞に来ると窮屈になっちゃいそうです。私が観た時間はそれ程混雑しているという印象ではありませんでしたが、昼頃はそれなりに混雑していたようです。





2015年11月16日月曜日

ECナビについて

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2015年10月31日土曜日

映画「ベトナムの風に吹かれて」

有楽町スバル座に大森一樹監督作品の映画「ベトナムの風に吹かれて」を観に行きました。

まったく予想していませんでしたが、大森監督がたまたま様子を見に来たという事で上映前に挨拶がありました。

認知症の専門家からこの映画のように認知症の人を海外に連れて行くなんてとんでもないというような反響があってショックだったけど、けっして認知症の方が海外に行くことを推奨している映画ではない。但し、実際にこの映画のような事例もあるということで観て頂ければ、というような事も話されていました。

制作された方の話を直接伺う機会はまずないので、とても興味深かったですね。







映画はベトナムのハノイで日本語教師をしている女性みさお(松坂慶子)が、日本で義兄と暮らしていた認知症の母シズエ(草村礼子)を引き取って、ハノイで一緒に暮らしていく姿を描いたハートフルな物語です。

温かな小さなエピソードを繋いだような映画ですが、認知症の老人を介護する大変さも一応描かれていて、問題提起というか主題の一つにもなっているようです。

近代化が進みながらも、まだ地域の人達との繋がりや人情が残っているベトナムでの生活が微笑ましく描かれていて、ベトナムに行ってみたいなぁと思わせてくれます。でもあまり神経質な人は、ここで暮らすのは大変そうだな。

特にものすごい出来事が起るわけではないけど、こういう雰囲気の映画も私は好きです。平穏な気持ちでゆったりと楽しめる作品です。





2015年10月25日日曜日

宝塚星組公演「ガイズ&ドールズ」

 東京宝塚劇場に宝塚星組公演「ガイズ&ドールズ」を観に行きました。

 ブロードウェイのミュージカルを宝塚風にアレンジした作品で、大分前に観た記憶がありますが、誰が主役を演じたかどんな物語だったか、歳を取ると見事に忘れてしまいますね。家内に言わせれば、私は大地真央と剣幸と黒木瞳の舞台は観ていないはずなので、私が観たのは紫吹淳と大和悠河と映美くららの舞台だとのことですが・・・。

 友人のネイサン(紅ゆずる)と、堅物で有名な救世軍の娘サラ(妃海風)を一晩でハバナに連れ出せるか賭けをした賭博師のスカイ(北翔海莉)は、伝道所に人を集める事を条件にしてサラを連れ出すことに成功する。しかし只の賭け事のはずが、一緒に過ごすうちにサラと惹かれ合ってしまったスカイは・・・というような内容のユーモラスなミュージカルです。

 もともとがブロードウェイ・ミュージカルですので、あり得ない話ながらもそれなりにまとまった物語が展開されていきます。全体的な設定も宝塚に向いた内容だと思いますが、トップスターに華がないというか、喜劇なのに弾けた感じがなくてノリが悪い印象を受けました。肝心のトップスターが上手なんだけど主役の上手さではない感じを受けました。歌も芝居も踊りもそつなくこなしていたと思いますが、なんででしょうね?

 ラストが少々唐突という気がしましたが、楽しめる作品だと思います。




2015年10月17日土曜日

「蔵王権現と修験の秘宝」展

 三井記念美術館に「蔵王権現と修験の秘宝」を観に行きました。奈良の金峯山寺と鳥取の三佛寺の仏像などをはじめとした、修験道が生み出した山岳宗教に関係する興味深い展覧会です。

 蔵王権現というものに知識がなかったので、何となく東北地方の秘仏を集めたような展覧会だと思っていましたが、吉野・熊野の山岳信仰というのがまず予想外。そして三井記念美術館の展覧会は比較的空いていることが多かったのですが、この展覧会は中々盛況でこれも意外な感じでした。

 たまたまですが、先週紀伊半島の秘境めぐりのような旅行に行ったばかりでしたので、そうした聖地の信仰にまた違った形で触れられた事がありがたい。日本の自然と文化の豊かさを改めて感じさせてくれるような展覧会で見応えがありました。




2015年9月26日土曜日

モネ展に行きました

 上野の東京都美術館に「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」を観に行きました。21年ぶりの展示となる「印象、日の出」が目玉となる印象派の画家モネの展覧会です。

 印象派は日本でとても人気があるし、モネはその中でも人気がある画家だし、更には期間限定で「印象派」という名前の由来となった「印象、日の出」が展示されるというので、相当混雑するかと思いましたが、意外とそれ程でもなかった感じです。勿論空いていた訳ではありませんが・・・。

 展示されている作品は、モネが収集していたとされるピサロなどの一部の絵画以外はモネの作品ばかり。それでも初期の鉛筆による風刺画など観たこともない作品もあって、とても興味深い展覧会でした。

 私は中学の時にブリジストン美術館で「ベリール・アン・メールの荒海」を観て以来のモネ・ファンで、前回「印象、日の出」が日本に来た時にも見に行きました。あれは西洋美術館でしたかね?

 あの時も感動しましたが、今回のほうがじっくりと作品を堪能できたような気がします。晩年の抽象画のような作風はピンと来ませんが、やっぱりモネの作品は素晴らしいですね。良かった。




2015年9月6日日曜日

宝塚雪組公演「星逢一夜/La Esmeralda」

 宝塚雪組公演「星逢一夜/La Esmeralda」を東京宝塚劇場に観に行きました。

 「星逢一夜」は江戸時代を舞台にした日本物のミュージカルです。九州の小藩三日月藩主の次男として生まれた紀之介は、夜ごと城を抜けだしては星の動きを追うことに夢中になっている温厚な少年だった。身分を傘に着ない紀之介は里の子どもたちとも親しくなり、特に藩命により父親を亡くした村娘泉とは幼い恋心を通わす仲となるが、跡継ぎだった長男の突然の死により三日月藩の跡継ぎとされ、晴興と改名して仲間たちと別れて江戸に移ることになる。

 将軍家お披露目の席で才気を見せた紀之介を、時の将軍吉宗は気に入り、自身が進める享保の改革の推進役として引き立てていくが、紀之介が進める改革は農民たちの生活を直撃し、各地で百姓一揆が勃発、紀之介が幼い頃に過ごした三日月藩でも一揆の動きが出ていた・・・。

 宝塚オリジナルの物語でしょうか、それなりによく出来ていたとは思いますが、私としてはあまり宝塚向きの話ではないように思いました。物語をシンプルにした事は値打ちですけど、いまひとつ心を打つものがなかった印象です。但し主人公の苦悩は良く出ていたし、それ程荒唐無稽でもないので観ていて違和感は感じませんでした。

 「La Esmeralda」は明るくて良かった。スペイン風のエレガントながら激しいダンスにロカビリーの味わいを加えたようなショーで、華やかでウキウキするような感じでした。ラインダンスの曲が「情熱の花」だったのが面白かった。



2015年8月27日木曜日

映画「at Home」を観た

竹野内豊主演の映画「at Home」を観ました。

5人家族の森山家の大黒柱の父さん森山和彦(竹野内豊)は空き巣だった。

母さんの皐月(松雪泰子)は結婚詐欺師、長男の敦(坂口健太郎)は印刷所に勤めながら身分証の偽造などをしてる。中学3年生で高校受験を控える長女・明日香(黒島結菜)と小学4年生の次男・隆史(池田優斗)も父と母のやっていることを分かっている。

それでもみんなで仲の良い家族を演じている。

実はこの5人は全くの他人同士。それぞれの辛い事情からいつの間にか一緒に暮らすようになり、名前を変えて家族を装っていた。

きわどい暮らしをしていた一家だが、ある日皐月の結婚詐欺が相手の男にバレてしまい、皐月はその男に捕らわれ、和彦に1千万円の賠償請求の電話がかかってくる。






犯罪者が主人公だけど、根っからの悪人ではない・・・というよりも善人なのに不器用な生き方しか出来なかったり、悲惨な境遇にあったりした人たちなので、心情的には応援してしまいます。

そんな擬似家族が本当に血の繋がった家族よりも結束を固めていく様子や、何よりも家族を集めてしまった竹野内豊の表情が淡々とした感じで心に染みました。

あまり大上段に構えていないけど、家族とか人と人との繋がりとかを緩やかに描いていて、私はこういう映画が好きです。とても面白かった。





2015年8月22日土曜日

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

 映画「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を観ました。

 トム・クルーズ主演のスパイ・アクション・シリーズの第5作目になります。本来は様々な特技を持つプロ集団が、チームワークで敵側を欺いて目的を達成する話のはずが、最近は常に組織の手助けを得られず、それどころか本来の味方に追われといった話が多いような印象です。

 物語は存在すら確認されていない正体不明のテロ集団「シンジケート」を追う諜報組織IMFの腕利きエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)と、「シンジケート」に潜入している英国情報部の女性諜報員イルサの活躍を中心に、解体されたIMFのメンバーのイーサンに対する信頼を描いています。

 相変わらず息も切らせぬ派手なアクションの連続で、トム・クルーズ頑張っているねぇといった印象です。

 ともかく理屈抜きに、見どころ満載の面白いアクション映画です。




2015年8月20日木曜日

映画「ジュラシック・ワールド」

 映画「ジュラシック・ワールド」を観ました。久しぶりに映画館で映画を観たような気がする。

 3作まで作成された「ジュラシック・パーク」シリーズの続編になりますが、まぁジュラシック・パーク4でも良かったような気はします。

 設定は基本的に前作と同じ。南米コスタリカの沖合の孤島にある恐竜のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」。ここでは遺伝子操作によって生み出された恐竜を島内の幾つかに区分けされたエリアで見学するようなテーマパークになっている。

 しかしより多くの刺激を求めるゲスト達の期待に答えようとして、「ジュラシック・ワールド」を運営する企業は更なる遺伝子操作を加えて、より巨大で高い知能があり凶暴な新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。ところがこの恐竜が厳重に囲われた檻の中から脱走してしまい、他の恐竜や人間に襲いかかる。


 テンポが良くて楽しめる映画です。勿論冷静に考えれば色々と矛盾はありますけど、この手の映画はそんなことを考えて観る映画ではありませんので、流れに任せて素直に楽しんだ方が良いですね。

 特撮には慣れてしまって、今更恐竜を見ても驚きませんが、それでも本当らしく描かれているし、恐竜たちが暮らすパーク内の雰囲気も楽しげで、本当にこういうテーマパークがあれば面白いだろうなと思います。但し遺伝子操作された恐竜よりも作り物の安全な恐竜の方が私は良いけど・・・。





2015年8月2日日曜日

宝塚宙組公演「王家に捧ぐ歌」

 宝塚宙組公演「王家に捧ぐ歌 -オペラ「アイーダ」より-」を東京宝塚劇場に観に行きました。副題にある通り、オペラ「アイーダ」が原作のミュージカルです。何年か前に星組の湖月わたると安蘭けいの公演を観ましたが、最近記憶力が本当に衰えていて、星組公演の記憶がモヤっとして、今回の公演を観ながらも細い部分でこんな話だったかなぁと思って観ていました。

 エチオピアと戦っているエジプト。エジプトの将軍ラダメスはエジプトに囚われ奴隷となったエチオピアの女王アイーダに心惹かれながらも、総指揮官としてエチオピア軍を撃破し英雄としてエジプトに凱旋する。ファラオの娘アムネリスの愛を受け次のファラオ候補と目されているが、ラダメスの心はアイーダに向けられ、またエチオピアとの果てしなく続く戦争を終わらせるために、エチオピアに対する寛大な処置をファラオに望む。

 本当の物語を知らないのですが、アイーダとラダメスがいつの間にか恋仲になった経緯が良くわからないし、エチオピア王の考えも思慮が足りないところが気になります。でも理想と現実、人間が持つ心の闇、奪われたプライドが巻おこす悲劇などは普遍的な物語なんでしょうね。観ていて飽きない作品でした。

 ただミュージカルという割には、娘役のお二人があまり歌が上手くない印象。家内に言わせればアイーダ役の実咲凛音は歌が上手だと言われているとの事ですが、ラダメス役の朝夏まなととの相性が今ひとつだったように私には思えました。

 またアムネリス役の伶美うららも存在感はあるのですが、あまり声量がないみたいで、ちょっと不安定な感じでした。

2015年7月18日土曜日

春信一番!写楽二番!

 日本橋の三井記念美術館に「春信一番!写楽二番!」を観に行きました。アメリカのフィラデルフィア美術館が所蔵する4000点以上の浮世絵コレクションから厳選した名品を日本で初めて紹介するという展覧会です。

 写楽や葛飾北斎のような特徴のある浮世絵でしたら分かりやすいのですが、私には鈴木春信とかを見極める程の知識はありません。

 どうも女性の顔が同じように見えてしまって、良し悪しの前に違いが分からない程度ですから、何となくぼんやりと鑑賞していました。

 しかし今から250年前も昔の版画とは思えないほどきれいな作品が多くて、浮世絵に対するリスペクトを感じました。

 庶民に愛されてきた浮世絵ですが、作品の中で描かれる当時の風俗や景色が同じ日本なのに今とは違っていて、なかなか興味深かったですね。

 しかしごく普通の市井の人達がこういったものに親しみ、それを理解して楽しんだという江戸時代の日本人の文化や教養に、改めて日本ってすごいなぁと思いました。




2015年7月5日日曜日

宝塚月組公演「1789 -バスティーユの恋人たち-」

 宝塚月組公演「1789 -バスティーユの恋人たち-」を東京宝塚劇場に観に行きました。フランスで上演された舞台を宝塚風に演出・脚色したミュージカルです。サブタイトルで分かる通り、フランス革命が舞台となっています。しかし宝塚はフランス革命が本当に好きですね。

 フランスを襲った飢饉、財政破綻した政府、困窮する国民、にも関わらず贅沢な生活を暮らす王族・貴族。高額な税の負担に耐え切れずに抗議した父親を殺害された農民の青年ロナンは、王族に対する復讐を誓い、故郷を捨てパリに出て革命家たちと知り合いになり運動に加担していく。

 一方、フランス王太子の養育係オランプは愛人との密会のためお忍びで外出した王妃マリー・アントワネットとともに出かけ、そこでロナンと運命の出会いを果たす。

 フランス革命前夜の出来事をロナンとオランプの恋を中心に描いたミュージカルというところでしょうか。ただ正直ピンと来ないというか、この出会いがなぜ恋につながるのか分からないし、そもそも全体的に無理筋の話という印象を受けました。

 ただし物語には違和感があるものの、舞台全体は良く構成されていたように思います。ダンスシーンも迫力があって悪くなかったかな。

 フィナーレもなかなか華やかな雰囲気が良かった感じです。



2015年6月27日土曜日

映画「チャイルド44」

 映画「チャイルド44」をGAGAのオンライン試写会で観ました。

 原作は2009年度の「このミステリーがすごい!」海外編第1位に輝いたトム・ロブ・スミスのサスペンス・ミステリィです。読まなくちゃと思いつつも結局読み損なっていたミステリィでしたから、映画化されていい機会かなと思って試写会に申し込んだら当たりました。

 スターリン政権下のソ連で起きた少年ばかりを狙った連続殺人事件を主題にして、圧政下でも正義感を失わない男と、初めは心がすれ違いながらも絆を深めていく夫婦の愛を描いた作品です。

 主人公のレオ・デミドフ(トム・ハーディ)は秘密警察のエリート捜査官だったが、スパイの嫌疑を受けた妻ライーサ(ノオミ・ラパス)を庇って僻地の民警に左遷される。その地で起きた少年の殺害現場に立ち会ったレオは、その手口がモスクワで起きた少年の事件と酷似していることに気がつき調査を始める。しかし共産主義の栄光と理想国家を謳うソ連内では殺人事件など存在しないとして捜査は妨害される。


 ミステリィというよりは人間の尊厳や生き様を描いた作品で、主人公レオも犯人も戦争の犠牲者と言えるし、そういう世界を描いています。

 但し少々分かりづらい気はしました。理想論はともかく、実際に人間が生きている社会で犯罪が起きないはずもなく、単純にソ連に犯罪はないというような理由だけで捜査が滞るというのが正直ピンと来ない感じ。

 この辺りは原作を読んでみたいと思いましたが、全体的には暗い色調の中で迫力のある人間ドラマが展開されて重厚な作品という気がします。ラストも悪くなかったですね。


   チャイルド44公式サイトはこちらです。 → http://child44.gaga.ne.jp/




2015年6月7日日曜日

デッド・シティ2055

 映画「デッド・シティ2055」を観ました。

 退廃した未来社会。街を牛耳る巨大企業を運営するジュリアン(ブルース・ウィリス)は富裕層に向けた享楽的なリゾート都市「VICE(ヴァイス)」を運営している。

 ヴァイスは倫理を忘れて快楽にふけることが出来る場所。人間にそっくりなレプリカントを従業員として配置して、人間の客はレプリカントに暴力を振い殺人を犯し、現実世界では出来ない欲求を満たす。

 ヴァイスで暴行や殺人の味を覚えた変質者が現実社会で同様の事件を起こすことに危機感を感じている刑事ロイ(トーマス・ジェーン)は、ヴァイスの中で行われていることを何とかしたいと考えているが、ジュリアンに買収されている警察上層部はロイに対してヴァイスに関わるなと警告している。

 そうした中、殺害されても修復され記憶を上書きされるレプリカントのケリー(アンバー・チルダーズ)は、消去されたはずの記憶が突如蘇る不具合を起こし、混乱したままヴァイスから抜け出し逃走する。

 レプリカントが逃げ出した事実が発覚することを防ぐため、ジュリアンは特殊部隊を街に送り出すのだが・・・。


 まぁ、こんな話です。感情を持ち、自分を人間だと信じて疑わない人間にそっくりなレプリカント。レプリカントを使って行われている非人間的な行為。どこかで見たようなテーマの映画ですが、テーマの重みの割には全体的に話が軽くて整合性が取れていないように思えました。

 そこそこ楽しめましたが、二番煎じ三番煎じのSF映画ですので、もう一捻り欲しいところですね。




2015年5月24日日曜日

宝塚花組公演「カリスタの海に抱かれて」

 宝塚花組公演「カリスタの海に抱かれて / 宝塚幻想曲」を東京宝塚劇場に観に行きました。大石静氏が書き下ろした宝塚オリジナルのミュージカルだそうです。

 「カリスタの海に抱かれて」はフランス統治下にある地中海のカリスタ島が舞台。フランス統治に抵抗する独立運動は弾圧されたが、今でも島民たちは独立を勝ち取ろうと思っている。そうした中でフランス軍指揮官シャルルが新任としてカリスタ島にやって来る。実はシャルルはカリスタ島の生まれで、レジスタンスの指導者ロベルトとは親友として少年時代を過ごしていた。

 時はまさにフランス革命前夜。革命に乗じてカリスタ島を独立させようと考えるシャルルはロベルトたちの元に向かうが・・・。なんて感じのお話です。

 フランス革命が好きな宝塚らしい物語ですが、最近はムリに悲劇に仕立てないのですね。以前だったら絶対におしまいの方で主要人物が死んで・・・という話になったと思います。てっきりこの作品もそういう方向に進むかと思っていましたが予想外でした。私はこういう物語の方が好きです。

 でも何となくですがカリスタの人たちの衣装が地中海というよりもカリブの海賊みたいでしたね。


 ショーの「宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)」はファンタジアというテーマが今ひとつわからない感じ。

 ファンタジアというよりも和風テイストを感じさせるショーで、なかなか落ち着いていながらきらびやかな雰囲気で個人的には嫌いじゃありません。

 フィナーレがいかにも宝塚という演出でした。



2015年5月21日木曜日

善光寺と北向観音

 2008年から2014年まで7年かけてゆったりと坂東三十三ヶ所観音霊場巡りをしてきましたが、今日は結願の御礼ということで、長野の善光寺とその対のお寺だという北向観音に行って来ました。

 千手観音を御本尊とする北向観音はその名の通り北向に建立されていて、阿弥陀如来を御本尊として南向きに建立された善光寺の対のお寺として信仰を集めているのだそうです。また現世利益を願う北向観音と未来往生を願う善光寺の両方にお参りすると良いとされているらしい。

 奇しくも本年は7年に一度の善光寺の御開帳の年に当たります。三十三ヶ所霊場巡りは基本的に電車とバスと徒歩で出かけましたが、善光寺へのお礼参りはバスツアーを利用して出かけてきました。お礼参りが御開帳の年になったのも何かの縁、折角ですから回向柱に触れてありがたい功徳を頂いてきました。しかし混雑していましたねぇ。


●北向観世音

 バスツアーの都合で、まずは北向観音からのお参りとなります。北向観音は別所温泉の中にありますので、地方の温泉街を歩いて行くようなイメージで、これはこれで風情があって好きです。善光寺が日本を代表する寺院の一つであるのに対して、北向観音はもう少し小じんまりとしたお寺さんですが、参道の雰囲気が昔ながらの観光地という感じで気持ちが良いですね。


北向観音に向かう参道


 北向観音の境内はそれ程広い感じはなくコンパクトにまとまっている感じで、本堂もごく普通のお寺さんという感じでしたが、不思議とどことなく温かみを感じます。


コンパクトな境内と本堂


温泉薬師瑠璃殿



 境内にある樹齢1200年の愛染カツラの木は、直木賞作家の川口松太郎さんがこれを元に小説を書いて、田中絹代と上原謙主演で映画化され、花も嵐も踏み越えて・・・と主題歌が大ヒットした有名な樹木で、長野県の天然記念物に指定され、「縁結びの霊木」として人気があるそうです。


 別所温泉と北向観音は中々来る機会がなさそうですが、私はこういう雰囲気の場所が好きです。


樹齢1200年の愛染カツラ






●定額山 善光寺

 お参りを終えた後、北向観音から善光寺に向かいます。ツアーバスで概ね1時間位かかりましたでしょうか。7年に一度の御開帳ということで善光寺が非常に混雑しているということもあるのでしょうね。

 長い間生きてきましたが、私は善光寺に参拝するのは生まれて初めてです。流石に善光寺はとても大きなお寺さんで参道も立派で人もいっぱいです。


善光寺山門


 まずは今回のお参りのメインイベントとも言える前立本尊と繋がる回向柱に触れるため、長い行列に並びました。これでも比較的空いているということで、確かに1時間も2時間も待つということはありませんでした。


回向柱に並んでいる人たち


回向柱と本堂


 回向柱に触れて前立本尊と結縁を結んで、本堂でお参りして、御印文頂戴という列に並んで頭に法印を押して頂きました。この御印文頂戴も御開帳の時だけの行事だそうです。

 戒壇めぐりとかにも興味はありましたが、何しろバスツアーなので時間が足りなくなりそう。結局御朱印を頂いて回向柱に触れて御印文頂戴をして頂いたことで、今回の目的は達成です。ありがたい一日でした。






2015年5月16日土曜日

大英博物館展

 東京都美術館に「大英博物館展 - 100のモノが語る世界の歴史」を観に行きました。展示品は珠玉の100点ですが、中身がすごく濃い展覧会でじっくり見たら相当に時間がかかりそうです。

 入り口に入って最初の展示物が紀元前600年頃の古代エジプトの棺です。レプリカ?と思うほど状態が良くて何だかすごい。TV番組を見たら棺自体は棺に書かれたヒエログリフによれば女性のためのものらしいのですが、中に入っていたミイラは男性のものだったとか。そういう話を聞くと興味も一層増します。

 更に大英博物館で一番古い展示物だという200万年前の石器とかが展示されていて、全く手を抜かない展示会という感じです。流石にロゼッタストーンはレプリカでしたが、ウルのスタンダードやビーグル号のクロノメーター、ルイス島のチェス駒などの本物が展示されていて、これは絶対に必見の展覧会です。

 この展覧会のテーマは「200万年前から現代に至る人類の創造の歴史を読み解こうとする試み」だそうですが、日本の紀元前5000年頃の縄文土器を始め年代の古い遺物が世界各国から出土されている印象で、いわゆる文明発祥の地という場所でなくとも、相当の昔から人類の営みが行われてきたというのは意外な発見でした。

 また古代の遺物を修復しつつ、当時のありのままに保存するという姿勢も立派だと思います。そこには歴史に対する大いなる敬意が感じられて、自分たちにとって都合の良いものだけを残し不都合なものは抹殺するという考え方がありません。

 こういう展覧会をみると欧州の懐の深さを実感します。昨今の中東の遺跡に対するイスラム過激派の行動などを見るにつけ、または多くの遺跡などが新しく勃興した勢力によって破壊されてきた事を思うと、大英博物館のようなものは人類にとって大切な存在なんだろうと今更ながら感じました。

 ちなみに日本も過去のものを大切にしてきた国ですから、歴史が政治に翻弄されることが比較的少なかった事に誇りを感じました。




2015年5月4日月曜日

若冲と蕪村展

 六本木のサントリー美術館に「若冲と蕪村展 」を観に行きました。「生誕三百年 同い年の天才絵師」という副題の通り、今日本画で一番人気があるんじゃないかと私が思う伊藤若冲と、俳人として松尾芭蕉に次ぐ名人の与謝蕪村は、二人とも正徳6年(1716年)に生まれたそうで、まぁ正確には生誕300年ではないかも知れませんが、その二人の描いた日本画を中心にした展覧会です。

 開館前に出かけましたが、サントリー美術館にしては長い列が出来ていて、改めて若冲人気を感じました。正直言えば与謝蕪村は日本画の巨匠というよりも俳諧の巨匠です。やっぱり皆さん若冲の作品を観に来ている感じを受けました。

 若冲の鶏や鶴などの鳥類の絵はやっぱり迫力があります。迫力がある上にどことなくユーモラスな雰囲気を感じさせる作品も多くて、すごいなぁと思います。蕪村に関しては私は日本画家としての認識をしていませんでしたが、本格的な山水画も描いているのですね。中国の仙人やら故事を元に描かれた水墨画はなかなかのもので、こういうのも良いなと思いました。

 西洋の油絵も良いけど、水墨画の味わいも捨てがたいものがあります。

 5/10までですから、そろそろ会期もおしまいに近いのですが、良い展覧会でした。





2015年4月29日水曜日

インドの仏展

 東京国立博物館・表慶館に「インドの仏展」を観に行きました。

 「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」というのが正式な展覧会の名称のようです。

 4/28から平成館で始まった鳥獣戯画展もあるし、国立博物館自体が混んでいるかと思いきや、鳥獣戯画展に向かう人も意外と少ない感じで、国立博物館の入り口はすんなりと通過出来ました。入場した人は殆ど平成館の鳥獣戯画展に行きますから、表慶館のインドの仏展は空いていて、じっくりと落ち着いて鑑賞出来ます。

 展示物はかなりの割合で岩に掘られた石仏で、表情などが日本の仏像とは明らかに違っていて、どこか躍動感があるというか人間的というか、そんな動きを感じさせてくれるようなものが多かった印象です。

 出かけて正解、意外と見応えがありました。でも5/1で終わってしまうんですね。




2015年4月18日土曜日

マグリット展

 国立新美術館に「マグリット展」を観に行きました。

 ルネ・マグリットはシュルレアリスムの巨匠の一人だと思いますが、一般的にはシュルレアリスムの画家というとダリやキリコになってしまい、絵画にあまり興味が無い人にはそれ程知名度が高いとは思えません。ただ今回鑑賞すると、とても現代的でデザイン性に優れた作品が多く展示されていて、何が描いてあるのか良くわからない絵画も多い現代絵画の中では、少なくともマグリット作品は描いてある対象はわかります。(タイトルと結びつかないし、理解できたとは言えませんが)

 「ルーヴル美術館展」が同じ国立新美術館で開催されている事もあってか然程混雑していなくて、土曜日ですけどゆったりと鑑賞出来ました。展示された作品も全てマグリットの作品で、とても充実していたと思います。

 不条理な世界というだけでなく時に薄気味の悪い作品もありますけど、抽象的で何かを暗喩している作品は観ていて飽きませんでした。

 「光の帝国Ⅱ」や「ゴルコンダ」などは知名度も高い作品ですが、独特の情感を感じて面白かったですね。






2015年4月12日日曜日

宝塚宙組公演「TOP HAT」

 赤坂ACTシアターに宝塚宙組公演「TOP HAT」を観に行きました。宙組の新トップスター朝夏まなとのお披露目公演で、1935年公開のフレッド・アステア主演の映画を2011年に舞台化したミュージカルを宝塚がアレンジした作品になります。

 全体的に古き良き時代のアメリカのミュージカルという印象がとても強い作品で、こういう脳天気な明るさが何ともアメリカの昔のミュージカルという感じです。ジャズに乗ったタップダンスのシーンも多くて、宝塚のミュージカルにしてはやや異色という印象を受けましたが、違和感は全く感じませんでした。

 ブロードウェイのスーパースター・ジェリーとファッション・モデルのデイルの、すれ違い・思い違いからくるドタバタを描いたラブコメディ・ミュージカルですが、新トップ・コンビによく似合った作品で物語の展開も上手く出来ていて楽しかったです。

 出演者がセリフをとちったみたいですが、コメディだとそれも味わいになるから良いですね。でもコアな宝塚ファンではない私なんかは稽古不足?とも感じてしまいますが・・・。

 家内に付き合って観に行く宝塚の舞台。特にお気に入りがいるわけでもなく、作品に当たり外れがあるのは仕方がありませんけど、この作品は当たりでしたね。



2015年4月11日土曜日

映画「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」

 映画「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」を観ました。

 「ナイト・ミュージアム」シリーズの3作目になります。

 謎の石板の魔法の力で、夜になると展示物が生命を持って動き出すニューヨーク自然史博物館。しかし石板に異変が生じて、展示物たちの動きがおかしくなる。どうやら石板の魔力が薄れてきていることに気づいた博物館の夜間警備員ラリー(ベン・スティラー)は、その謎を解明すべく、イギリスの大英博物館に石版と展示物の仲間たちを連れて乗り込むのだが・・・。

 ルーズベルト役のロビン・ウィリアムズは亡くなっているんですね。何やら残念です。そういう事もあって人気シリーズもこの作品でおしまい、または続くとしても全く別の内容になりそうな展開です。

 元々ありえない内容の作品ですし、理屈にこだわらずに何も考えずに素直に起こる事件を楽しむ作品です。父と子の確執(とまでは行ってませんけど)や新しい旅立ちや別れなどが色々な形で描かれていて、楽しい中にも筋が一本通っていたような気がします。







2015年4月5日日曜日

宝塚星組公演「黒豹の如く」

 東京宝塚劇場に宝塚星組公演「黒豹の如く / Dear DIAMOND!!」を観に行きました。星組トップスター・コンビの柚希礼音と夢咲ねねの退団公演になる舞台ですが、お芝居もショーも如何にもトップスターの退団公演向けに作られたという印象が強かったです。

 「黒豹の如く」は大航海時代にスペインのために活躍した海賊ソロの子孫にあたり、「黒豹」の異名を持つスペイン艦隊参謀で海軍大佐のアントニオ・デ・オダリス伯爵を主人公にした歴史ロマン。第一次大戦直後のスペインを舞台にしてアントニオと彼のかつての恋人で今はラミレス侯爵未亡人となったカテリーナとの愛と、スペイン国内で渦まく陰謀を描いた作品です。

 何だか良くわからない展開が繰り広げられます。物語に説得力が欠けているため訳がわからない。愛しあう二人が別れなければいけない理由もピンと来ないし、夫を毒殺したとしてカテリーナが脅迫されていたというのも不思議。それが事実なら強請られても分かるけど、そんな事実がない中でなぜ強請られなくちゃいけないのかな・・・。まぁ他にも不自然なところが多々あって内容的には眠くなるような話ですが、トップスターを観るだけならこれもありなのか。

 家内に言わせれば、柚希礼音が格好良ければいいのよとの事。宝塚ではそうかも知れません。もっとコメディタッチな作品なら気にならないんですけどね。


 ショーの「Dear DIAMOND!!」も退団公演に相応しい演出で、こちらは中々上手く構成されていました。柚希礼音は気取らないトップスターなんでしょうか、2階席の通路にも現れて、ファンとハイタッチなどしていました。全体的に明るいし、しみじみしたところをあまり感じさせないところが値打ちです。



2015年3月28日土曜日

幻想絶佳:アール・デコと古典主義

 東京都庭園美術館に「幻想絶佳:アール・デコと古典主義 」という展覧会を観に行きました。アール・デコの家具や磁器などを中心に展示した作品展です。

 会場の東京都庭園美術館の本館である旧朝香宮邸自体がアール・デコ建築だそうで、そういう意味ではとても主題にマッチした場所で開かれているということですね。庭園美術館という割には肝心の庭園は工事中で入れませんでしたが、旧朝香宮邸の中にはとても落ち着いた豪華さがあって、どこまでが展覧会用に用意された展示物で、どこからがこの邸宅に普段からあるものなのかがごっちゃになってしまい、アール・デコそのものにあまり興味がない私にもなかなか面白い展覧会でした。

 美術館の新館に古典主義のアール・デコ作家の絵画や彫刻などが展示されていて、チケットになっているプゲオンの「蛇」というタイトルの絵画はここに展示されています。果たして蛇はどこに?と思ったら、下の方にちょこっと描かれていました。アダムとイブを主題にした何かとても象徴的な絵で印象に残りました。

 コンパクトな展覧会ですが、庭園美術館の桜の季節に行くと楽しめそうですね。





2015年3月14日土曜日

ルーヴル美術館展 - 風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄

 国立新美術館に「ルーヴル美術館展 」を観に行きました。「日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」という副題がついていますが、ルーヴル美術館所蔵の16世紀から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画を中心にした展覧会で、最近こういうテーマが分かりやすい展覧会が増えているような気がします。

 知っているようで案外と知らないヨーロッパ庶民の生活。そういう日常生活を題材として描いた絵画は、美術品としての評価もさりながら、観ていてとても興味深いものがあります。絵の横に展示されている解説文などを読んで、ああ成る程そういうことなのねと思うこともしばしばありました。

 一応今回の目玉作品はフェルメールの「天文学者」なのでしょうけど、私自身はコローの少女を描いた作品が印象的でした。

 こういう展覧会に行くと、ヨーロッパ文化の厚みを感じます。面白かったです。





2015年2月28日土曜日

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展

 三菱一号館美術館に「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 」を観に行きました。「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 ~アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから」という名称通り、ワシントン・ナショナル・ギャラリー収蔵品の中から印象派の絵画を展示した絵画展で、目玉となるような比較的高名な絵画はあまり展示されていませんでしたが、印象派を味わうには手頃な印象です。

 シスレーの「ポール・マルリーの洪水」はパリのオルセー美術館にある作品が有名ですが、ワシントン・ナショナル・ギャラリーにも同じテーマの作品があったのですね。生前ほとんど評価されなかったというシスレーですが、印象派を代表する画家の一人で私は結構好きです。この作品は洪水というわりにはどことなく優雅な雰囲気を漂わせていて、全体的に如何にも印象派の作品という気がします。ピサロやブーダンも良かったけれどもシスレーも良いですね。

 日本では人気の高い印象派ですが、この展覧会は目玉作品がなかった事と西洋美術館のようなメジャーな美術館での開催ではなかったこともあって、それ程大混雑というわけでもなく、ゆったりと鑑賞出来ました。また三菱一号館美術館が三菱グループが使っていた明治期のレンガの洋館を立て直した建築物ということもあって、小さな部屋に幾つか分かれているような建物になっていて、暖炉の上に印象派の絵画がかかっているような展示の仕方がいい雰囲気でした。

 こういうのは大きな美術館ではなかなか味わえない感じです。





2015年2月22日日曜日

宝塚歌劇「ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-」

 東京宝塚劇場に宝塚雪組公演「ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!- / ファンシー・ガイ!」を観に行きました。雪組の新しいトップスター早霧せいなの東京宝塚劇場お披露目公演となる舞台です。

 原作はあまりに有名なコミックだし、主人公も宝塚のヒーロー的な人物ではないので、宝塚の作品にするのはどうなんだろう?とは思いましたが、まぁコミカルな舞台で気軽に楽しめます。世界観が確立されている作品なので演出には限界があるのでしょう、惚れた腫れたといった部分はあまりないですね。

 お話はベルサイユ宮殿に展示されている「マリー・アントワネットの首飾り」を盗もうとしたルパン三世たちが、フランス革命前夜のベルサイユにタイムスリップしてしまい、宮廷で孤立している王妃マリー・アントワネットとルパンが出会って惹かれ合うというような物語。荒唐無稽でバカらしいけど、それなりに楽しめる作品でした。


 ショーの「ファンシー・ガイ!」は絢爛豪華ではないけど、普通に宝塚らしい演出で良かった。たまにショーを観ていると妙に眠くなる時がありますが、そういうこともなく普通に観劇できました。



2015年2月21日土曜日

東京都美術館の新印象派展

 東京都美術館に「新印象派展」を観に行きました。「みちのくの仏像」展を観た後で行きましたが、一日で観るには随分と趣の違った展覧会でしたね。

 新印象派というとスーラやシニャックの点描画のイメージが強くて、何となく日本では今ひとつ人気がないように思います。というか、印象派以降の絵画は分かりづらい作品が多くなって、一般庶民の私には今ひとつピンと来ない気がします。

 今回の展示作品も点描画が多かったですね。概ね明るい色彩ですが、どこかモワッとしたというかピントが定まらない感じが私はあまり好きじゃないのですが、マクシミリアン・リュスの作品は少し受ける印象が違っていて、私はこの展覧会で始めてリュスの名前を知りましたが印象深かったですね。

 こういう展覧会を観ると、スーラのというか新印象派の代表作とも言える「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を実際に観てみたい気になります。






みちのくの仏像展

 東京国立博物館に「みちのくの仏像」展を観に行きました。

 国立博物館で開催されるこういった展覧会では珍しく、それ程会場内が混んではいませんでした。まぁ展示された仏像はそれ程多くはありませんので、すぐに見終わってしまいますが・・・。

 目玉は山形の慈恩寺の十二神将立像(重要文化財)のうちの4体と、国宝の福島・勝常寺の薬師如来坐像および両脇侍立像になりますでしょうか。もちろん今回展示された仏像はどれもありがたいもので、思わず手を合わせてしまいます。円空仏も味わいがあって良かった。

 鎌倉時代の作だという十二神将立像は迫力がいっぱいで、本当に木彫なんでしょうか、力強さにあふれています。私は奈良の新薬師寺の十二神将が好きですが、今日見た4体の十二神将立像も素晴らしかったですね。

 こういう展覧会に行って仏像を拝むと、そのお寺さんに行きたい気持ちになりますけど、お寺ではよく見えないんですよね。そういう意味では展覧会も悪くないですね。


 コンパクトだけどなかなか良かったです。





2015年2月11日水曜日

映画「フェイス・オブ・ラブ」

 映画「フェイス・オブ・ラブ」を観ました。

 最愛の夫ギャレット(エド・ハリス)を突然の事故でなくした女性ニッキー(アネット・ベニング)は、事故から5年が過ぎた今も夫のことが忘れられない。ある日夫との思い出の詰まった美術館に出かけたニッキーは、そこで亡き夫に瓜二つの男性を見かける。

 その男性トム(エド・ハリス)が大学で美術を教えている画家だと知ったニッキーは彼に近づいていくが、うまく自分の心の整理をつけることが出来ない。一方で美しいニッキーと親しくなっていくトムはニッキーに心惹かれていくのだが・・・。

 熟年を迎えた二人の恋と、長い間連れ添ってきた夫をなくした妻の喪失感を描いた美しい作品です。

 ハリソン・フォードと共演した「心の旅」から、アネット・ベニングは好きな女優ですが、久しぶりに劇場公開の映画で観るとやっぱり歳を取りましたね。でも今でもきれいな人で、こういうロマンス映画に合っている感じがします。

 設定の割には案外と淡々とした印象の静かな作品で、その分夫をなくした女性の悲しみや寂寥感が迫ってくるように思いました。





2015年1月18日日曜日

宝塚宙組「白夜の誓い / PHOENIX 宝塚!!」

 東京宝塚劇場に宝塚宙組公演「白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い― / グランド・ショー PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―」を観に行きました。宙組トップスターの凰稀かなめの退団公演となります。

 「白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―」は日本ではあまり知名度が高いとはいえない18世紀末のスウェーデン国王・グスタフ3世を主人公にした歴史絵巻です。実在の人物を描くのはなかなか難しいし、ミュージカルにするのもどうかとは思いましたが案外と観られました。

 家内が事前にあまり面白くないらしいと言っていたし、正直テーマがテーマだけにあまり期待はしていませんでしたが、あまり馴染みがない人物の生涯を描いた作品だけに、興味深かったように思います。


 ショーの「PHOENIX 宝塚!!」は普通のというか、良くある宝塚のショーという印象でした。良くも悪くも個性的でないというか特徴があまり感じられなかった。

 ただ退団公演ということで、その辺りには配慮した演出だったように思います。



2015年1月11日日曜日

ホビット 決戦のゆくえ

 映画「ホビット 決戦のゆくえ」を観に行きました。

 「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚にあたる物語、シリーズ3部作の完結編となります。昨年末の公開時から観に行かなくちゃと思っていましたが、やっと行って来ました。

 さすがに迫力があって面白かった。基本的に私はこういうファンタジィが好きだし、原作の世界観がきちんと構築されているので素直に映画の中に入れます。但し「ロード・オブ・ザ・リング」に比べれば、だいぶ小粒感がありますけど。

 立派な指導者だったのに、金の魔力に囚われて自分を見失っていくドワーフの王トーリンの姿が何かを象徴しているように思えます。世の中を乱すのは貪欲だという事なんでしょうね。

 また「ロード・オブ・ザ・リング」が観たくなりました。

 


 

2015年1月10日土曜日

宝塚花組公演「Ernest in Love」

 東京国際フォーラムのホールCで上演されている宝塚花組公演「Ernest in Love」を家内と一緒に観に行きました。

 家内に言わせると、むかし日生劇場に観に行ったことがあるらしい。樹里咲穂が主演だったとか・・・。すっかり忘れていましたが、舞台奥で鳥かごのようになったオーケストラが演奏するミュージカル・コメディを観たような記憶があるので、それかしら・・・。

 物語は他愛のない軽妙な恋愛コメディでノリも良く、誰が観てもまぁ普通に楽しめる作品です。元々はオフ・ブロードウエイで上演されたミュージカル作品で、陽気で明るくて新年に観るのには良い舞台でした。