2015年10月31日土曜日

映画「ベトナムの風に吹かれて」

有楽町スバル座に大森一樹監督作品の映画「ベトナムの風に吹かれて」を観に行きました。

まったく予想していませんでしたが、大森監督がたまたま様子を見に来たという事で上映前に挨拶がありました。

認知症の専門家からこの映画のように認知症の人を海外に連れて行くなんてとんでもないというような反響があってショックだったけど、けっして認知症の方が海外に行くことを推奨している映画ではない。但し、実際にこの映画のような事例もあるということで観て頂ければ、というような事も話されていました。

制作された方の話を直接伺う機会はまずないので、とても興味深かったですね。







映画はベトナムのハノイで日本語教師をしている女性みさお(松坂慶子)が、日本で義兄と暮らしていた認知症の母シズエ(草村礼子)を引き取って、ハノイで一緒に暮らしていく姿を描いたハートフルな物語です。

温かな小さなエピソードを繋いだような映画ですが、認知症の老人を介護する大変さも一応描かれていて、問題提起というか主題の一つにもなっているようです。

近代化が進みながらも、まだ地域の人達との繋がりや人情が残っているベトナムでの生活が微笑ましく描かれていて、ベトナムに行ってみたいなぁと思わせてくれます。でもあまり神経質な人は、ここで暮らすのは大変そうだな。

特にものすごい出来事が起るわけではないけど、こういう雰囲気の映画も私は好きです。平穏な気持ちでゆったりと楽しめる作品です。





2015年10月25日日曜日

宝塚星組公演「ガイズ&ドールズ」

 東京宝塚劇場に宝塚星組公演「ガイズ&ドールズ」を観に行きました。

 ブロードウェイのミュージカルを宝塚風にアレンジした作品で、大分前に観た記憶がありますが、誰が主役を演じたかどんな物語だったか、歳を取ると見事に忘れてしまいますね。家内に言わせれば、私は大地真央と剣幸と黒木瞳の舞台は観ていないはずなので、私が観たのは紫吹淳と大和悠河と映美くららの舞台だとのことですが・・・。

 友人のネイサン(紅ゆずる)と、堅物で有名な救世軍の娘サラ(妃海風)を一晩でハバナに連れ出せるか賭けをした賭博師のスカイ(北翔海莉)は、伝道所に人を集める事を条件にしてサラを連れ出すことに成功する。しかし只の賭け事のはずが、一緒に過ごすうちにサラと惹かれ合ってしまったスカイは・・・というような内容のユーモラスなミュージカルです。

 もともとがブロードウェイ・ミュージカルですので、あり得ない話ながらもそれなりにまとまった物語が展開されていきます。全体的な設定も宝塚に向いた内容だと思いますが、トップスターに華がないというか、喜劇なのに弾けた感じがなくてノリが悪い印象を受けました。肝心のトップスターが上手なんだけど主役の上手さではない感じを受けました。歌も芝居も踊りもそつなくこなしていたと思いますが、なんででしょうね?

 ラストが少々唐突という気がしましたが、楽しめる作品だと思います。




2015年10月17日土曜日

「蔵王権現と修験の秘宝」展

 三井記念美術館に「蔵王権現と修験の秘宝」を観に行きました。奈良の金峯山寺と鳥取の三佛寺の仏像などをはじめとした、修験道が生み出した山岳宗教に関係する興味深い展覧会です。

 蔵王権現というものに知識がなかったので、何となく東北地方の秘仏を集めたような展覧会だと思っていましたが、吉野・熊野の山岳信仰というのがまず予想外。そして三井記念美術館の展覧会は比較的空いていることが多かったのですが、この展覧会は中々盛況でこれも意外な感じでした。

 たまたまですが、先週紀伊半島の秘境めぐりのような旅行に行ったばかりでしたので、そうした聖地の信仰にまた違った形で触れられた事がありがたい。日本の自然と文化の豊かさを改めて感じさせてくれるような展覧会で見応えがありました。