2016年6月26日日曜日

宝塚花組公演「ME AND MY GIRL」

 東京宝塚劇場に宝塚花組公演「ME AND MY GIRL」を観に行きました。

 瀬奈じゅんと彩乃かなみの「ME AND MY GIRL」は多分観に行ったことがあると思います。天海祐希と麻乃佳世の舞台も観たと思うけど、何しろ昔の事は頭のなかから消えていて、細かい場面は不思議なほど覚えていない。おかげでフレッシュな気持ちで観劇できます。

 イギリス・ロンドンの名門貴族の館が主な舞台のミュージカル・コメディです。

 名門貴族ヘアフォード伯爵家の亡き当主が下層階級の娘に産ませた私生児のウイリアム(ビル)が、伯爵家の跡継ぎとしてヘアフォード家にやってくる場面から物語は始まります。ビルはロンドンの下町・ランベスに暮らしていた無教養の青年で、恋人のサリーを連れて、状況をよく理解できないままに弁護士パーチェスターに連れてこられた。

 ビルが伯爵家の跡取りとして認められるためには、遺言執行人であるビルの叔母マリア公爵夫人と、公爵夫人の友人ジョン卿が、跡継ぎとしてふさわしいと認める必要がある。粗野なビルを見て否定的なジョン卿に対して、マリアはビルを伯爵家の跡取りとして問題ないように自分が教育すると言い放つ。

 しかしビルが伯爵家の後を継ぐには、もう一つ彼にふさわしい女性と結婚するという条件があったが、ビルにはサリー以外と結婚する気がなかった。

 マイ・フェア・レディのような雰囲気がある、悪巧みをする人物が登場しないロマンチック・コメディです。

 こういうコメディはあまりハズレがないし、明日海りおと花乃まりあのトップ・コンビも無難にこなしていたように思います。こういった軽いタッチの明るいミュージカルを日本で観劇できるのは、おそらく宝塚歌劇だけのような気がします。





2016年6月22日水曜日

映画「団地」を観ました

 映画「団地」を観ました。

 一人息子を交通事故で亡くした事から、漢方薬局をたたんで団地に越してきた山下清治(岸部一徳)とヒナ子(藤山直美)の夫婦。漢方薬を作ることが生きがいだった清治は、毎日近くの公園で時間を潰し、ヒナ子はスーパーでレジ打ちのパートをしている。

 おかしな言動をする青年(斎藤工)から依頼された漢方薬を定期的に作ることが楽しみだった清治は、団地の自治会長選挙に現会長の行徳(石橋蓮司)の妻・君子(大楠道代)に推薦されて立候補するが、選挙で行徳に負けたことですねてしまい、「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れるようになってしまう。

 ところが清治が何日も姿を見せなくなった事で、団地内の奥様方は清治がヒナ子に殺されたのではないかという変な妄想を抱き始める。






 第19回上海国際映画祭で、主演の藤山直美が金爵賞最優秀女優賞を受賞したコメディ映画です。

 しかし少々分かりづらいというか捻った作品です。

 マスコミに代表される他人のプライバシーを踏みつけるような世相を皮肉っている映画だと思いますが、いつの間にか人情喜劇っぽい展開の映画が、SF・ファンタジィのようになり、独特のユーモアについていけないと楽しめない作品のような気がします。

 観ていて何度かバカバカしさに笑えましたが、どこか上方漫才のような雰囲気がありますね。




2016年6月19日日曜日

メディチ家の至宝展

 白金の東京都庭園美術館に「メディチ家の至宝展」を観に行きました。

 商家から始まり、銀行家として莫大な財を成し、イタリア・フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチなど芸術家たちの強力な擁護者であるとともに、権謀術数が渦巻くフィレンツェとヨーロッパで300年に渡って繁栄したメディチ家の、一族の肖像画やジュエリーなどを展示した展覧会で、会場となる庭園美術館が朝香宮の邸宅だったこともあって、展覧会のテーマと会場がマッチしたユニークな展覧会でした。

 メディチ家は歴史教科書にも書かれているし、名前くらいは聞いたことがある方が多いと思いますが、私などは敵対者を毒殺した暗い歴史のイメージが強くて、中世暗黒時代の印象を持ってしまうのですが、こうして展覧会を観て説明文などを読むと、歴代の当主には野心的な人物もいれば、芸術には興味があるけど政治にはあまり興味が無い人物もいて、何となく思い描いていたものとは違った感じです。

 それに長命な人が少なくて、病気だったり暗殺されたりで、あまり幸せな一族という感じがしません。

 それでもメディチ家最後の当主となったアンナ・マリア・ルイーザが「メディチ家のコレクションがフィレンツェにとどまり、一般に公開されること」を条件に、すべての美術品をトスカーナ政府に寄贈したという逸話を読むと、芸術とフィレンツェの庇護者としての役割を最後まで全うしたのだなと、改めて感じ入りました。

 展覧会の展示品はカメオなどを使い、精密な細工が施された装飾品が多くて、なかなか見応えがあったと思います。





2016年6月18日土曜日

宝塚星組公演「こうもり / THE ENTERTAINER!」

 東京宝塚劇場に家内と二人で宝塚星組公演「こうもり / THE ENTERTAINER!」を観に行きました。

 「こうもり」はヨハン・シュトラウス二世のオペレッタ「こうもり」を宝塚風にアレンジしたミュージカルで、ところどころ分かりづらいというかピンと来ない場面もありますけど、「…こうもり博士の愉快な復讐劇…」という副題の通り、明るい喜劇ですので素直に観て愉しめば良い作品です。

 復讐劇と言っても、酔っ払った親友アイゼンシュタイン侯爵に縛られてウィーンの街で恥をかかされたファルケ博士が、アイゼンシュタインも同じような目にあわせようと企むという他愛のない話です。宝塚らしいヒーロー・ヒロインが絡むロマンチックな要素は殆どありませんが、これはこれで良いのでは・・・。

 「THE ENTERTAINER!」は面白いショーでした。

 大人数で踊る場面が比較的多くて、特に「ショウほど素敵な商売はない」は、宝塚の雰囲気が良く出ていたし、なによりトップスター北翔海莉が歌も上手だし、ダンスのなかなかで、こういう作品ではトップスターが達者だと安心感がありますね。

 ショーの終わりごろに演る事が多いラインダンスが早めに設定されていたので珍しいなと思っていましたが、こういう形のラインダンスがあれば当然の演出でしたね。

 今回の公演はミュージカルよりもショーの方が、私は面白く感じました。




2016年6月5日日曜日

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展

 六本木の国立新美術館に「ルノワール展」を観に行きました。

 日本で人気が高い印象派の絵画、中でもルノワールはモネと並んで最も人気が高い画家と言えると思います。

 今回の展覧会の目玉は「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が日本ではじめて展示されるという事ですね。美術書や教科書で見たことのある人がほとんどだと思いますけど、私もこの作品が実物で見れたのはやっぱりウレシイ。

 私自身、この展覧会が巷であまり評判になっていないなと感じていましたが、会場は意外と混んでいなかった印象です。

 絵画の展覧会もムラがあって、何でこの展覧会がこんなに混んでいて、あの展覧会が空いているのか?と思うことがよく有りますけど、ルノワール展はもう少し混雑しているだろうと予想していたので少々意外でした。

 まぁ、会期は4/27から8/22までなので、これから混んでくるかもしれませんが・・・。

 個人的にはルノワールの作品は、以前はそれ程好きではなかったのですが、こうして観てみると確かに何となく明るい雰囲気がする作品が多くて、観ていて心地良いですね。

 人物画が多くて、女性はどことなくぽっちゃりしていて、若い頃はそこが好きじゃなかったのかもしれないけど、今は安心するというか、人生が楽しいものとして描かれているように思えて、ルノワールはやっぱり大したものだと改めて感じました。

 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」や「ピアノを弾く少女たち」も良いけれども、ルノワールが後見人を務めたというジュリー・マネをモデルにした「ジュリー・マネあるいは猫を抱く子ども」が、そのエピソードも含めてとても良かった。

 若冲展と違って異常に混雑していないし、今だったらオススメの展覧会ですね。