2015年2月28日土曜日

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展

 三菱一号館美術館に「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 」を観に行きました。「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 ~アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから」という名称通り、ワシントン・ナショナル・ギャラリー収蔵品の中から印象派の絵画を展示した絵画展で、目玉となるような比較的高名な絵画はあまり展示されていませんでしたが、印象派を味わうには手頃な印象です。

 シスレーの「ポール・マルリーの洪水」はパリのオルセー美術館にある作品が有名ですが、ワシントン・ナショナル・ギャラリーにも同じテーマの作品があったのですね。生前ほとんど評価されなかったというシスレーですが、印象派を代表する画家の一人で私は結構好きです。この作品は洪水というわりにはどことなく優雅な雰囲気を漂わせていて、全体的に如何にも印象派の作品という気がします。ピサロやブーダンも良かったけれどもシスレーも良いですね。

 日本では人気の高い印象派ですが、この展覧会は目玉作品がなかった事と西洋美術館のようなメジャーな美術館での開催ではなかったこともあって、それ程大混雑というわけでもなく、ゆったりと鑑賞出来ました。また三菱一号館美術館が三菱グループが使っていた明治期のレンガの洋館を立て直した建築物ということもあって、小さな部屋に幾つか分かれているような建物になっていて、暖炉の上に印象派の絵画がかかっているような展示の仕方がいい雰囲気でした。

 こういうのは大きな美術館ではなかなか味わえない感じです。





2015年2月22日日曜日

宝塚歌劇「ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-」

 東京宝塚劇場に宝塚雪組公演「ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!- / ファンシー・ガイ!」を観に行きました。雪組の新しいトップスター早霧せいなの東京宝塚劇場お披露目公演となる舞台です。

 原作はあまりに有名なコミックだし、主人公も宝塚のヒーロー的な人物ではないので、宝塚の作品にするのはどうなんだろう?とは思いましたが、まぁコミカルな舞台で気軽に楽しめます。世界観が確立されている作品なので演出には限界があるのでしょう、惚れた腫れたといった部分はあまりないですね。

 お話はベルサイユ宮殿に展示されている「マリー・アントワネットの首飾り」を盗もうとしたルパン三世たちが、フランス革命前夜のベルサイユにタイムスリップしてしまい、宮廷で孤立している王妃マリー・アントワネットとルパンが出会って惹かれ合うというような物語。荒唐無稽でバカらしいけど、それなりに楽しめる作品でした。


 ショーの「ファンシー・ガイ!」は絢爛豪華ではないけど、普通に宝塚らしい演出で良かった。たまにショーを観ていると妙に眠くなる時がありますが、そういうこともなく普通に観劇できました。



2015年2月21日土曜日

東京都美術館の新印象派展

 東京都美術館に「新印象派展」を観に行きました。「みちのくの仏像」展を観た後で行きましたが、一日で観るには随分と趣の違った展覧会でしたね。

 新印象派というとスーラやシニャックの点描画のイメージが強くて、何となく日本では今ひとつ人気がないように思います。というか、印象派以降の絵画は分かりづらい作品が多くなって、一般庶民の私には今ひとつピンと来ない気がします。

 今回の展示作品も点描画が多かったですね。概ね明るい色彩ですが、どこかモワッとしたというかピントが定まらない感じが私はあまり好きじゃないのですが、マクシミリアン・リュスの作品は少し受ける印象が違っていて、私はこの展覧会で始めてリュスの名前を知りましたが印象深かったですね。

 こういう展覧会を観ると、スーラのというか新印象派の代表作とも言える「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を実際に観てみたい気になります。






みちのくの仏像展

 東京国立博物館に「みちのくの仏像」展を観に行きました。

 国立博物館で開催されるこういった展覧会では珍しく、それ程会場内が混んではいませんでした。まぁ展示された仏像はそれ程多くはありませんので、すぐに見終わってしまいますが・・・。

 目玉は山形の慈恩寺の十二神将立像(重要文化財)のうちの4体と、国宝の福島・勝常寺の薬師如来坐像および両脇侍立像になりますでしょうか。もちろん今回展示された仏像はどれもありがたいもので、思わず手を合わせてしまいます。円空仏も味わいがあって良かった。

 鎌倉時代の作だという十二神将立像は迫力がいっぱいで、本当に木彫なんでしょうか、力強さにあふれています。私は奈良の新薬師寺の十二神将が好きですが、今日見た4体の十二神将立像も素晴らしかったですね。

 こういう展覧会に行って仏像を拝むと、そのお寺さんに行きたい気持ちになりますけど、お寺ではよく見えないんですよね。そういう意味では展覧会も悪くないですね。


 コンパクトだけどなかなか良かったです。





2015年2月11日水曜日

映画「フェイス・オブ・ラブ」

 映画「フェイス・オブ・ラブ」を観ました。

 最愛の夫ギャレット(エド・ハリス)を突然の事故でなくした女性ニッキー(アネット・ベニング)は、事故から5年が過ぎた今も夫のことが忘れられない。ある日夫との思い出の詰まった美術館に出かけたニッキーは、そこで亡き夫に瓜二つの男性を見かける。

 その男性トム(エド・ハリス)が大学で美術を教えている画家だと知ったニッキーは彼に近づいていくが、うまく自分の心の整理をつけることが出来ない。一方で美しいニッキーと親しくなっていくトムはニッキーに心惹かれていくのだが・・・。

 熟年を迎えた二人の恋と、長い間連れ添ってきた夫をなくした妻の喪失感を描いた美しい作品です。

 ハリソン・フォードと共演した「心の旅」から、アネット・ベニングは好きな女優ですが、久しぶりに劇場公開の映画で観るとやっぱり歳を取りましたね。でも今でもきれいな人で、こういうロマンス映画に合っている感じがします。

 設定の割には案外と淡々とした印象の静かな作品で、その分夫をなくした女性の悲しみや寂寥感が迫ってくるように思いました。