2012年3月18日日曜日

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

映画「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」を観ました。

天才探偵シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)と常識人の医師ワトソン(ジュード・ロウ)が悪人の野望を阻止するコナン・ドイル原作のミステリィを下敷きにしたアクション映画の第二作目です。

原作でもホームズの最大の敵となるモリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)がこの作品でいよいよ登場してきますが、あまりミステリィとかサスペンスという印象はなく、派手なアクションが見せ場の作品に仕上がっています。

話の展開も有無を言わさないムリヤリのアクション映画のそれで内容は希薄、知的な推理ゲームのような要素は皆無ですから、原作のイメージは全くといっていいほど存在していません。もっと驚くような展開があっても良いんじゃないかと思いました。そういう点では前作の方が面白かったですね。

19世紀のロンドンの雰囲気は出ていますけど、今作はイギリス以外の場所での冒険が多いので前作に感じた風情はあまり感じませんでした。

また前作で存在感があったレイチェル・マクアダムスがあっさりと登場しなくなったのは残念でしたね。


2012年3月11日日曜日

ALWAYS 三丁目の夕日'64

映画「 ALWAYS 三丁目の夕日'64」を観ました。

東京・夕日町三丁目に暮らす街の人たちを描いたヒューマン・コメディ・シリーズの3作目。ちょうど東京オリンピックが開催された年を舞台にして、おなじみの登場人物たちの巣立ちや別れなどが描かれています。

いい映画だと思います。このシリーズを観るといつも胸が熱くなります。ただあの時代を知っている人と知らない人とでは、観た後の温度差があるんじゃないかと思うような作品でした。

1作目・2作目は昭和33年・34年と続いていたけど、3作目はそれから5年の月日が過ぎ、子供たちも大きくなって、登場人物たちの環境も変わっていきます。

1作目は東京タワーの建築がエポックメーキングな出来事でしたが、この3作目の舞台昭和39年は東京オリンピックと東海道新幹線の開通があり、この年を境にして日本が大きく変化していきます。私自身は小学高の低学年でしたが、例えばこの年まではサザエさんのお母さんのように、日常的に和服を着ているお母さんが結構いましたけど、この後はみんな洋服になってしまいました。都会でも隣近所との付き合いが今とは比較にならないほど濃厚な時代でしたが、これが徐々に変わっていきます。

道路も広がってクルマも増えた。どの家にもテレビがあって、皆がそれなりに豊かさを実感できるような時代になっていきます。

映画を観ていると何か感慨深いものがありますけど、でもそういう気持ちはあの時代を知らないと出てこないような気がします。

何か昔のホームドラマを観ているような物語の流れも妙に懐かしい。そして多分夕日町三丁目に暮らす人たちのALWAYSはこの作品でお終いなんでしょうね。

そんな作品でした。


2012年3月10日土曜日

TIME/タイム

映画「TIME/タイム」を観ました。

興行収入が2週連続で1位と言うことで、初めはあまり気にしていなかった作品だったのですけど、案外と面白いのかな?と思い直して観に行きました。


科学の発達により老化が止められるようになった世界が舞台。遺伝子操作により人間の成長は25年で止められ、それ以降の余命は1年と決められている。但し余命=時間は通貨のように扱われ取引され、裕福な人間は永遠に近い寿命を持ち貧乏人の余命は短い。

工場で働く貧しい青年ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は労働により24時間程度の時間は手に入るが、それ以上は望めない日々を母レイチェル(オリヴィア・ワイルド)と二人で過ごしている。

そんな中で酒場で呑んだくれていた100年以上の余命を持つ男ハミルトン(マット・ボマー)を救ったウィルに、ハミルトンは身体は老化しなくても気持ちは老化すると告げ、自分の時間をウィルに託して死んでいく。

突然裕福になったウィルだったが、ハミルトンから貰った時間をレイチェルに分ける前にレイチェルは余命が切れて死んでしまう。

世の中の不条理に怒りを感じたウィルは住んでいるスラム街を抜けだして富裕層の住む街に向かい、そこで富豪の娘シルビア(アマンダ・セイフライド)と知り合うが、ハミルトンの時間を手に入れたウィルを捕まえようとする管理官に見つかり・・・。


格差が広がっているという現代社会を揶揄するようなSFサスペンスです。後半ちょっと「俺たちに明日はない」みたいな展開になりますけど、こちらの二人は正義感に燃えているのがちょっと違うかな。

25歳で成長が止まる割には、どうみても25歳には見えない人も多いのはご愛嬌ですけど、自分の余命を取引する社会という観点が斬新ではあります。現代でも金がない人間はいますが、こちらの社会は時間切れはそのまま死を意味しますから深刻さが違いますね。

よく考えると深刻なテーマを含んでいますけど、エンターティメントに徹した作品で面白かったです。


2012年3月4日日曜日

ドラゴン・タトゥーの女

映画「ドラゴン・タトゥーの女」を観ました。

スウェーデンのスティーグ・ラーソンのベストセラー・ミステリィ「ミレニアム」3部作の第1部をハリウッドで映画化した作品。私は原作を読んでいませんけど、この映画を観たらちょっと読みたくなりました。

雑誌「ミレニアム」の記者ミカエル(ダニエル・クレイグ)は実業家の不正を告発した記事が名誉毀損と訴えられて敗訴し、しばらく雑誌記者の仕事を離れることを考える。そんなミカエルの元にスウェーデンでも有数の同族企業の会長(クリストファー・プラマー)から40年前に起こった親類の少女失踪事件の捜査依頼の仕事が来る。

事件の謎を追ううちに、これが猟奇殺人事件に関係しているのではと考えたミカエルは精神に障害があるものの優秀な捜査員であるリスベット(ルーニー・マーラ)を助手として本格的な調査に乗り出す。


予想した以上に面白い映画でした。

私が観た予告編、40年前の少女失踪事件の謎を追う話、何やら怪しげな雰囲気の女性探偵などから、暗いサイコ・サスペンスだろうと思っていました。

主人公のダニエル・クレイグが、ジェームズ・ボンド役を演じている割には生真面目で暗い印象の俳優なのも影響していましたね。

ところがこの作品、確かにサイコ・サスペンスですし映像はモノトーンのイメージが強い作品ですが、暗い印象はあまり受けません。複雑な過去を持っている様子の女性リスベットが、凄腕のハッカーで見かけ以上に何でも出来る女性で妙に格好良いのです。完全に彼女が主人公の映画でした。

原作が一流のミステリィですので物語も納得できます。多分映画でこれだったら原作はもっとすごいんでしょうね。映画館で観て良かった。


2012年3月3日土曜日

映画「ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター」

映画「ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター」を観てきました。

高校生の娘は引きこもりで夫との会話もない生真面目な主婦美恵子(黒木瞳)は検査に行った病院で再会した職場の後輩だった離婚したばかりのかおり(木村多江)、美恵子がパートで働くコンビニで万引きを繰り返していた社宅住まいの主婦雪見(山崎静代)と出会い、ストレスが溜まっている彼女たちとカラオケで憂さを晴らしている時にロック・バンドの結成を思いつく。

初めはホンの思いつきだったが、元プロのミュージシャンだったらしい派手な新子(真矢みき)を加えて中年女性4人のロック・バンドを結成し、コンビニのバイト仲間の高校生に勧められて娘の高校の学園祭で「ディープ・パープル」の「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の演奏をすることが決まる。


なかなか面白かったです。「スウィングガールズ」みたいな若い高校生位の女の子がバンド組む話はあるけど、おばさんたちがロックバンドを始めるというのが面白いですね。

原作は人情喜劇的な作品を書かせるとなかなかの五十嵐貴久の小説「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」ですが、黒木瞳がついついお節介を焼いてそれが裏目に出て、周りも本人もストレスをためるという出来た主婦役見事にを演じていました。